~ゲンちゃん農園のもとへ走れ!~
一昨年の11月、「ゲンちゃん農園」のGさんに、「ブラックベリー」とイエローラズベリー「ジョイゴールド」の苗を18本いただき、果樹を初めて自分たちで植えたことは、拙ブログにも書いた通りです。
その苗が昨年順調に成長し、大量にというわけではありませんが、両方ともたくさん実が生りました。今年はある程度期待できます。
ところがこの苗、どうやって誘引したらいいのかわからなかったのです。
とりあえずゲンちゃん農園を思い浮かべて、自分なりに考えてやってみました。比較的太い「いぼ竹」という支柱を立てて、支柱と支柱を針金でつなぎ、伸びた苗をひもで針金に誘引するのです。
でも肝心の支柱が苗の重さで引っ張られてしまい、斜めになってしまいます。また苗も四方に伸びていくため、支柱も一直線になりません。明らかにゲンちゃん農園の秩序のある景色とは異なります。これでいいはずはないですね。
すでに購入していた果樹の育て方の本を見たり、ネットでいろいろ調べてみるのですが、よくわかりませんでした。こうなったらゲンちゃん農園に行って、Gさんに直接教えを乞うことにしましょう。
Gさんは三種町で農家民宿を経営していて、グリーンツーリズム「田舎ぐらし大学みたね」を運営しています。移住者に対してとても親切に向き合っている方です。
また、キュウイやブラックベリー・ラズベリーをはじめ、いろんな果樹を栽培していて、毎年多くの体験農業希望者が訪れてきます。テレビや新聞・ラジオにもよく登場します。
早朝電話で連絡し、電話を切ったらすぐ三種町まで愛車キャストで突っ走ります。思いついたらすぐに行動するのです。
果樹園ではGさんがすでに待ってくれていました。ゲンちゃん農園のキュウイ畑です。おお!桜田畜産の馬糞堆肥の小山がたくさんありますね。これもGさんから紹介されたのでした。
さっそくブラックベリーの植え方を見せていただきます。
大体10mおきくらいに単管を差してしっかり固定し、単管と単管の間に番線を通します。下から約30cm、60cm、そして120cmの3本です。
その間にいぼ竹を差し、番線で固定します。これなら歪むこともないでしょう。
そして、ブラックベリーの苗を、番線といぼ竹に誘引するのです。いやはや秩序正しいですね。
私もこれで悩みが解決しました。
帰りにGさんからちゃっかりブラックベリーとラズベリーの苗をたくさんいただいたのでした。
~びっくり特大アスパラ「宿根草」~
今年私たちが特にこだわっているのが、果樹であれば「ラズベリー」であり、野菜では「アスパラガス」です。昨年は枝豆でしたね。ラズベリーの話はまた後日。
先週の金曜日、1月決算会社の確定申告書を税務署に届け、
「さぁ!アスパラを植えるぞ~」
と意気込んだところ、もう植えてしまったということでした。
そんなバカな・・・。
したがって、アスパラを植えている画像はありません。残念。
アスパラは昨年も6本ほど植えているのですが、苗からでした。植えてから収穫できるまでは2~3年かかるのです。辛抱強く待たなくては・・・と思っていたのですが、どうやら3年物の苗というか株が売っているではありませんか。今年から収穫できるそうです。知りませんでした。
せっかくなので、少し高いですが、時間を買うことにしましょう。
今回の注文はJAからではなく、生協からでした。「びっくり特大アスパラ~宿根草~」10株です。
苗が届いてびっくり。一株一株が段ボール箱に入っています。このダンボールで一株ですか?10箱届きました。
届いたら早く植えろと説明書に書いてあります。以下聞いた話。
「すでに堆肥を厚く敷き詰めていたので、耕運機で耕したら土はふかふかでした。耕運機と鍬で畝を立て、50センチほど掘ってアスパラの株を植えます。そしてその上に、土をかぶせるのです」
「今回せっかくなのでアスパラ区画を創ろうと思い、昨年植えたアスパラの苗を、同じところに移し替えようと思ったら、もう根が張っていて、とても動かすことができませんでした。
ということで、昨年植えたものも確実に育っているようです。
アスパラは一度植えると数年収穫できます。もともと販売するつもりはないので、たくさん収穫できたらあちこちに配るようにしましょう。
待っていてほしいのだ。
~雨漏りとまではいかないけれど・・・~
以前、拙ブログの「白磁で熱燗をいただく」に登場した徳利です。
毎年冬の時期にだけ、熱燗をいただくときに活躍します。
熱燗に土物の徳利はもったいないので、もっぱら磁器を使っているのです。
使い込んでいるうちに、なんとなくしもぶくれの下のほうに、「しみ」が出てきました。
もっと使い込めば、さらにシミがはっきりしてくるのでしょうが、何しろ相手は磁器です。いくら肝臓が強いとはいえ、そう簡単にはいきません。あせらずじっくり勝負することにします。
そろそろ冷酒に切り替えますので、箱にしまいましょう。
冬にまたお会いしようではないですか。
~今朝のさきがけ新聞に掲載されていました~
一昨日の土曜日、由利本荘市で「移住者交流会」があるというので、行ってきました。雄和にある顧問先の社長との話が長引いてしまい、15分ほど遅刻しての参加となりました。
そして今日、さきがけ新聞に、その時の模様が写真入りで掲載されていました。
それにしても、会場となった由利本荘市文化交流館「カダーレ」はすごいですね。図書館の充実ぶりは目をみはるばかりです。驚きました。
交流会自体は13時30分から15時までと1時間半しかなく、また参加した移住者も我々二人を含めて7人と、さみしい限りでした。
交流会といっても、一人一人自己紹介をしながら、主催者側の質問の答えているうちに1時間20分ほど過ぎてしまい、移住者同士の意見交換といったものはほとんどありませんでした。
なんだか物足りなさを感じて雨の中を車で帰ってきたのでした。
~20,000回で我慢しました~
今年もやってきました。原木シイタケと原木ナメコの駒打ちです。
昨年は、ほだ木の入手に手間取ってしまい、幸い二ツ井のとても人のよさそうな方から入手できましたが、今年は何気なく「JA湖東」が運営する「野菜市場」に行ったときに、偶然ほだ木を見つけきました。
本当は150本といきたかったのですが、今年は100本で我慢しました。
一本のほだ木に、おおよそ40個のシイタケやナメコの種菌を植え付けます。
昨年はほだ木150本でしたので、種菌の駒6,000個。一個につき、金槌で5回たたきますので、3万回金槌でたたきました。今年はほだ木100本ですので、種菌の駒4,000個です。金槌で2万回打ち付けました。
まずはほだ木にドリルで穴を空けます。
そして種菌を採って穴にはめ込み、
トンカチで打ち付けるのです。
気持いいでしょうね。
私はというと・・・1月決算農業法人の決算資料作成で忙しく・・・あまり参加できませんでした。
早く農作業やりた~~~い!。
~カミキリムシ恐るべし~
「北北限のイチジク」のところでも書いたように、イチジクは「カミキリムシ」対策がすべてです。わかっていたので、定期的にチェックしていました。
「イチジクの幹に小さな穴が空いていないかどうか」を
この辺りでも、イチジクの栽培を試みたけれど、カミキリムシで全滅したという話を聞いていました。私も昨年2回ほど見つけています。いるのですよカミキリムシが。要注意です。
先日雪が完全に解けたので、タケノコ堀のために竹の周りを整備しようと思いつき、堆肥研究家がのこぎりを取りに行きました。私はその間、久々にイチジクの幹に穴が空いていないかチェックです。大丈夫でした。
でも、幹のてっぺんが空洞になっています。確か最初に棒苗を見たときも、少し空洞になっていたような気がしたので、そんなものかなとあまり気にしませんでした。ほかの木も空洞になっているし・・・。
その中の一本に、空洞のところに白い米粒のようなものがついているのに気が付きました。
「なんだこれ?」
と思って軍手で取り除きます。幹を触ってみると、幹がおがくずみたいに崩れてしまいました。
「えっ!・・・なにこれ?」
頭の中が真っ白になりました。どんどん崩れていきます。崩れた最後に、また白い米粒が・・・カミキリムシの幼虫でした。ほかの枝も調べてみます。
剪定ばさみで上から約3cm刻みで切っていきます。空洞です。もう3cm・・・だめ・・・さらに3cm・・・思い切って5cm・・・まだだめ・・・。
頭の中に「全滅」という言葉がよぎります。
何回か切っていくうちに、やっと芯があるところにたどり着きました。
とりあえずほっとします。全部芯のあるところまで切り取りました。これでいいのだろうか?
結局20本ほどあるすべてのイチジクが、カミキリムシにやられていました。大体一本上から5cm~10cmくらいでしょうか、中には50cmほど深くやられていたものもありました。
このままもうだめになってしまうのだろうか・・・
いてもたってもいられず、先日紹介してもらったJA湖東の果樹担当Kさんのケータイに電話します。
「カミキリムシだと思うのですが、どいうしたらいいですか」
「おがくずのように崩れたでしょう、カミキリムシに間違いないです。」
やっぱり・・・。
「処置としてはそれでOKです。この後切り口を『トップジンMペースト』というのでふさいでください。あと細いノズルのついているカミキリムシ専用の『キンチョール』があるので、それを注入してください」
そうですか、細いノズルのあるイチジク専用の薬なら私もネットで見ていたので知っています。Kさんは続けます。
「カミキリムシ対策は、ほかにありません。防除の方法がないのです」
農薬はまきたくなかったので、それはそれでいいのですが、結局は「見つけたら取り除く、穴があいていたら園芸用キンチョールを注入することくらいしかできないのだそうですね。定期的な見回りが大事だということでした。
私はケートラをすっ飛ばしてJA湖東へ向かいます。
「トップジンMペーストと園芸用キンチョールください。ください、ください、ください。くださいったらくださいな」
ジャガイモの種イモがちょうど届いていたので、一緒に持ち帰ります。
さっそくイチジクの切り取った跡を、トップジンMペーストで塞ぎます。
そして再度イチジクに小さな穴がないかを丁寧に調べました。
穴は3箇所ありました。極細のノズルを差し込んで園芸用キンチョールを注入します。無農薬とはいえ、このくらいは仕方がないですね。
イチジクはまだ生きています。昨年あれだけ頑張って育てたのです。これからは気を付けてしっかり見回ることにしましょう。
とても勉強になりました。
~堆肥にネコの足跡が・・・~
昨年度投入した堆肥は、4トントラックで10台分でした。4トントラックに山盛り積むと7トン積めるといいますので、約70トンです。
さて今年度。
昨年畑を作る際に、「販売するのでなければ、もうこれだけあれば十分だ」と人々から言われた面積の倍の面積を作ったわけですが、やはりというか我々にとっては物足りませんでした。
ならば、「さらに倍の面積にしましょう」というわけで、昨年夏野菜の作物を収穫後、新規に同じ面積分だけ新たに堆肥を投入しました。
もちろん既存の畑にも土を豊かにするために、さらに堆肥を投入しました。トラック7台分です。
ことしの春の準備のために、追加で昨年中にもう5台分、今年の雪解けを待ってさらに5台分準備しました。
今年度分として、トラック17台分119トンです。ということは119千㎏、10ℓ入るバケツで1万回以上運ぶことができます。
これだけあればいくらなんでももう十分でしょう。
畑地区の堆肥をよく見てみると、なんとネコの足跡があるではないですか。
タロニャンもハナポンも、堆肥作りに協力してくれているのだろうか。
~馬の目は優しい~
昨年、エスペランサ村での収穫物が、ことごとくうまくいったのには理由があります。
それは本来「企業秘密」といいたいところですが、今回特別公表することにしましょう。それは
「桜田畜産の馬糞堆肥」
です。あっ!言っちゃった。
その桜田畜産の社長が、
「馬を見に来ないか」
といいます。もちろん見に行きましょう。堆肥の製造工程を確認しに行ってきました。
堆肥には鶏糞堆肥や牛糞堆肥、それに人糞堆肥がありますが、私たちが使っているのは馬糞堆肥です。
桜田畜産では、年間4トントラックで1,000台分くらいの堆肥が採れるそうで、そのうち700台分くらいが販売されるそうです。したがって、2年物や3年物の熟成堆肥が制作されます。
昨年、我がエスペランサ村では10台分投入しました。1.4%です。初めてとしては立派なものだと思います。
馬は馬小屋にたくさん飼われていました。主に北海道から仕入れてくるそうです。人間に対してはとても愛想がよく、優しい目をしていました。
外に放牧されていた馬もたくさんいました。我々がそばに行くと、馬さんたちがみんなこっちを見ています。「なんだなんだ?」
そのうちの一頭が、堆肥研究家に近づいてきました。
堆肥研究家も必死に話しかけます。
「やぁ、こんにちは」
「馬さん、元気ですか?」
せっかく話しかけても、最初は「べ~~!」とベロを出していましたが、
そのうち鼻をなでなでされて、気持ちよさそうです。
馬さん、立派な堆肥を作ってくださいね。
~山の木々に囲まれる日を楽しみに~
今でこそまだ仕事もやっているし、「エスペランサ村で果樹を育て、畑をつくって、自分の好きなことをやっていきたい」とか「ゴルフがもっとうまくなりたい」とか、あるいは「こんなギターを創りたいなぁ」とか様々な思いがあり、なかなか成仏できずにいるのですが、もう20年もするとそんな思いも超越していることでしょう。
ではその時何をしているのかというと、「庭を見ている」のです。
昼は「土縁」で日向ぼっこをしながらぼんやり庭を眺め、また夜には和室でお気に入りの盃を傾けながら、ライトアップされた庭をながめているのですよ、たぶん。
昨日福岡造園さんが、昨年造った庭の点検にきてくださいました。そういえば去年の今頃でしたね、第一期の庭造りが始まったのは。約二か月間かけての大工事でした。
庭を作る前の景色はこんな感じでした。1年前に拙ブログに乗せた写真です。
第一期工事では、自然の山に見立てた小山を六つ作っていただきました。徐々に山の木を移植していきます。家全体が山の中に溶け込んできました。
中にはこんなに背の高い木もあり、大きな穴を掘ってクレーン車で釣り上げて移植しました。
大変な作業でしたが、こんな感じで落ち着きました。
そして秋には第二工事をお願いし、さらに小山を二つ作っていただきました。
植えた山の木は、前年自分たちで植えて今回あらたに移植しなおしたブナの木を含めると、200本以上になるでしょうか。
さらに今年の春には第三期工事が始まります。
これらの山の木が大きくなる7~8年後には、村の集会所全体が緑で大きくおおわれていることでしょう。
福岡造園さんのお話によると、この庭が雑誌に掲載されるということでした。大変ありがたいことです。
我が人生、「最後は庭」なのです。
~鳥や花それに魚や虫が好きです~
日銀がマイナス金利政策をとるという記事を読んだとき、真っ先に頭の中に浮かんだのは、「退職給付債務」のことでした。私の中にもまだ会計監査人としての本能が残っていたのでしょう。
くわしい話は省略しますが、金利が低下すると「退職給付債務」というのが膨らんで、結果的に企業業績に大きな影響を及ぼしてしまうのです。毎年決算時期になると、最重要テーマの一つに挙がってきます。特に今回は大変でしょう。
そのマイナス金利による退職給付債務の会計処理について、今日の日経新聞にASBJ(企業会計基準委員会)が来週中に方針を示す旨の記事が出ていました。ASBJによると
「退職給付会計はマイナスの金利を想定してつくられておらず・・・」
ということだそうですが注目です。
それはさておき、タロニャンの話です。
テレビはあまり見ないのですが、「日本の里山」と「人生の楽園」は録画しておき、夕食後の時間があるときに見ています。
この「日本の里山」を、タロニャンがとても楽しみにしているのですよ。
はじめのうちは、テレビ画面に登場する鳥や虫たちを発見するたびに、テレビのそばに寄ってきていたのですが、そのうちどうも番組の最初のテーマソングに反応するようになったようです。
どこにいるのかわからなかったのが、番組が始まってテーマソングが流れてくるたびに、どこからともなく駆け寄ってきて、テレビをおいてある台の真正面に陣取って、見上げるようにしてみるようになりました。
キレイな風景に見とれているようです。
そして、タロニャンが特に好きなのが、鳥です。
でもタロニャンが鳥に飛びつくたびに、
ディスプレイがへこんでいるような気がします。
仕方がないので、日本の里山は、タロニャンが寝ているときにしましょう。
私のそばで、例によってひっくり返って爆睡してる隙にテレビをつけます。間もなくテーマソングが流れてきました。すると突然、タロニャンがガバッと飛び起きたではありませんか。そしてテレビのもとにダダダッと駆け寄ります。
信じがたい光景を目にしてしまいました。
ためしに翌日、同じく爆睡しているタロニャンの耳元で、私が「日本の里山」のテーマソングを口ずさみます。「たららららら~」
ガバッと飛び起きたのには、おもわず爆笑でした。