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2025年11月15日土曜日

夢のあと

 ~無花果園撤退~



 上の画像は2021年の無花果園

 植えて3~4年たったころでしょうか。


 手前には一部ポポーが映っていますが、越麻呂自慢の無花果が立派に育っていました。



 カラス対策でテグスを張ったため、カラスの被害はほとんどありません。



 膨大な量の実が付くため、


 「いったいこれだけの実をどうやって収穫したらいいのだ!」


 と、いつも茫然としていましたけどね。



 パルテールさんに無花果の販売を始めたのも、




 この頃でしたかな。



 収穫しきれずに、毎年数千個の実が樹の上で醗酵してダメになってしまい、



 それを目当てにスズメバチがたくさんやってきて、大変な思いをしながら収穫していましたなぁ。


 状況が一変したのは2年前。


 クマに無花果の成木を7本、主幹からへし折られ、ダメになってしまいました。

 

(ここからは2022年の画像)


 その後はクマとの遭遇リスクがあるため、カミキリムシ対策ができず、幼虫がどんどん無花果の主枝や主幹を食い荒らしていきます。



 昨年の秋はカミキリムシの成虫が無花果の周りを飛び交っていたので、これはまずいことになったと思っていたのですが、どうすることもできません。



 無花果の成木が枯れ始め、昨年は20本程、今年はすでに50本くらい撤去しました。



 今年は諦めてカラス対策も行わなかったのですが…


 1本の無花果の樹に7~8羽のカラスがしがみつき、無花果を貪り食っているという、衝撃的な光景を目にしました。



 まさに貪り食うという表現がぴったりの光景で、目に焼き付いています。



 別の無花果の樹では、無数のムクドリの大群が無花果を食い荒らしていました。



 たまにロケット花火を飛ばせば一時的に逃げていきますが、まぁほとんど効果はありません。



 今はクマ問題で無花果園を見に行くことすらできない状況ですが、おそらくまだ撤去しなければならない樹が10本以上あるものと思われます。



 越麻呂自慢の無花果園は、壊滅状態です。

(乾燥イチジク)



 無花果の苗木は今年30本植えました。



 挿し木で作った無花果の苗木も69本あります。




 これを現状の無花果園に植えたとしても、クマ問題が解決しない限り、また同じことの繰り返しになることでしょう。




 三方をクマエリアに囲まれている今の無花果園


 クマの出没がなくなるまで…


 無花果園からは撤退することにします。






2025年11月12日水曜日

大根と小松菜

 ~完全無農薬しかも無肥料~



 クマに襲われるリスクがとても高いところに住んでいるので、大根を収穫するのも命がけ。


 リスク対応手続が必要です。


 バックホーを畑の近くまで出動させ、エンジンをかけっぱなしにしてアームを天高く伸ばします。


 次にケートラで大根の近くまで行き、ケートラに隠れるようにして堆肥研究家が収穫。

 

 私は見回り係。


 クマのリスクマネジメントはできるのですが、ゴルフ場でコースマネジメントができないのはなぜだろうか???


 それはさておき、大根と小松菜の当面食べる分を収穫。


 大根をつかむ手に、気合が入ります。



 小松菜は、少し虫食いがありますが…



 完全無農薬の証です。


 大根も小松菜も、農薬どころか肥料すら与えていないのに、立派に育ちました。




 同じ町内の藤田牧場さんのたい肥を土代わりに使用しています。


 肥料いらずで栄養満点。


 おでんにして、熱燗でいただくことにしましょうか。


 切り干し大根も食べたいにゃんこ!






2025年11月8日土曜日

紅葉ーヤマモミジ

 ~再び過酷な日々へ心の準備~



 庭のヤマモミジが鮮やかに紅葉しています。


 紅葉狩りに出かけなくても、これを見ているだけで満足です。


 赤に



 黄色



 下の写真は、下方に写っているのが挿し木で作った無花果の苗木。



 まだ休眠状態になりません。




 今年は7月から先月まで、本業に関しては4年ぶりに穏やかな日々でしたが…


 来年からはこの時期もまた忙しくなりそうです。


 仕事の態勢を整えなければ!


 




2025年11月2日日曜日

小さな紅葉

 ~李朝箪笥の上に飾ってみた~



 秋もだいぶ深まってきましたなぁ…。



 庭では堆肥研究家が育てている盆栽が、色づき始めました。



 見事な色ですね。





 パンタジ(李朝箪笥)の上に飾ってみましょうか。



 今年の3月で、秋田県の包括外部監査人としての仕事が任期満了で終了したため、7月~10月までは、本業に関しては穏やかな日々でした。



 このままずっと…といきたいところですが、そろそろ本業回帰。



 世間は3連休ですが、私は仕事に集中しましょうか。



 昨日(土)は8月決算会社の監査クライアント先が出勤日だということで男鹿まで。



 今日と明日は顧問先の医療法人の資料作り。


 その合間を縫って、大根春菊でも収穫しましょうかな。

 農作業時期が終了すると、生活が一変するのです。


 それにしても…挿し木で作った無花果の苗木…



 そろそろ落葉してもいいころですが…



 まだ元気なんだけど…



 鉢上げした69本は、すべて順調に育っています。


 手入れが大変でしたけどね。





2025年10月27日月曜日

最後の収穫ー柿

 ~クマは間違いなく狙っている~



 越山農園の敷地内に設置した箱わなに、クマが入っていたのにはびっくりしましたが…


 最近ではこの町の役場の敷地内にもクマが出没したそうです。


 非常勤勤務ですが、秋田大学の敷地内にも…。


 最近はほとんど車での移動ですが、車に乗るまでの間にクマに襲われるリスクも当然あります。


 異常事態ですね。まともな生活ができない。


 毎年無花果は11月の上旬まで収穫できますが、今年は10月上旬で収穫はやめました。


 パルテールさんには申し訳ないのですが、リスクが高すぎてとても無理です。


 農園の果樹で残っているのはだけになりました。

 移住した当初からあった、立派な柿の木です。



 クマが最も大量に食べるのは、栗でもどんぐりでもなく、圧倒的に柿だそうですね。


 2年前はこの柿の木に毎夜クマがやってきて、全部食べつくしてしまいました。


 私は無花果を抱えて小屋に行く途中で、柿の木に登っているクマに遭遇。


 少しタイミングがずれていれば、襲われていたかと思うとぞっとします。


 今年もそろそろクマが来る時期だと思い、とりあえずバックホーの運転席に立って届く範囲の柿を収穫。



 500個くらい収穫しましたが、後はとても届きません。


 こちらの柿は私たちが育てた柿の木です。



 農家には柿の木がふさわしいと思って植えました。

 小屋の横には3本植えてあります。



 立派に育って大きな実を付けています。



 この種の柿は、秋田では珍しいそうですけどね。



 全部収穫して干し柿にしたところで、クマは干し柿を目的にやってくるでしょう。


 堆肥研究家の友人に連絡し、全部もっていっていただきました。


 これで果樹の収穫はすべて終了。


 後は畑に大根が残るのみとなりました。


 秋田県内で果樹園を営むのは、無理ということなのでしょうか。


 鈴木知事が自衛隊の援助を要請したそうですが、とてもいい判断だと考えます。


 クマに襲われる心配のない場所から、他人事のように呑気なことを言っている評論家の話などに、耳を傾ける必要は全くないと考えます。






2025年10月21日火曜日

決死隊 里芋収穫!

 ~リスク対応手続ーその2~



 先日サツマイモの収穫が終了し、畑には里芋大根を残すのみとなりました。


 大根はもう少し太らせるとして…問題は里芋です。


 リスクアプローチの観点から収穫を検討しましょう。


 まずはリスクを特定します。


 リスクはもちろんクマ!


 秋田県内では、1日6人もクマに襲われる事態になっていて、私の住んでいる町でもとうとう駅前にクマが出没したようです。


 クマに襲われると、仕事や農作業どころかゴルフやギターもあきらめることになりかねません。


 リスクが高すぎる場合、リスクを許容可能な範囲まで軽減できなければ、会計監査人を辞退する…じゃなかった…里芋の収穫をあきらめるという選択肢もありうるわけですね。


 里芋は横手市山内のがおいしいと評判ですが、我が越山農園の里芋はそれ以上に美味しいのです…山内の里芋食べたことないけど…


 5月に植えた苗は7~8センチの苗でしたが、今ではもう私の背丈くらいの高さに成長しています。


 こんなに大きく生長した里芋の苗は、見たことがありません。

 さぞかし養分を吸収したことでしょう。


 ではでは…リスク対応手続を検討しましょうか。


 まずはバックホーを出動させます。

 エンジンをかけっぱにして、重低音が辺りに響き渡るようにするのです。


 次に運搬機を近くまで運びます。

 里芋は運搬機で運ぶほどの量はありませんが、ガーガーと大きなエンジン音を鳴らしておくのです。


 その間に堆肥研究家が手際よく次々と里芋を収穫。


 私は耕運機でニンニクを植える区画の準備。

 ガシャガシャ音を出し、注意深くあたりを見回しながら畝を作っていきます。


 昼食を挟んで約4時間。

 この間も、外に設置されているスピーカーから大きな音でクマに対する注意喚起の放送が流れてきます。


 急がねば! 暗くなる前に…気持ちが焦ります。


 やむをえません!


 秘奥義「限界を超えてからが勝負!」


 を久しぶりに繰り出し、里芋の収穫とニンニクを植える作業を同時に終えたのでした。



 これを仕訳しましょうか。



 これで美味しい里芋をしばらく食べることができるのですが…



 無事だったのは、単に運がいいだけだったのかもしれませんね。