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2021年8月29日日曜日

ブルーベリーの反乱

 ~1本1本丁寧に手入れを~


 だれか…シャンクの治し方を教えてくだにゃい!


 あ…ゴルフではなくて、越山農園の話でした。


 ピンクレモネードは、実がピンク色をしていますが、ブルーベリーです。


 ブルーベリーは秋田県内でもたくさん植えている人がいるし、本数も千本単位で植えている農家もいらっしゃることでしょう。


 従って私はブルーベリーはあまり植えていませんでした。居住区に28本だけです。


 でもピンクレモネードは、おそらく秋田で植えたのは私が初めてではないでしょうか。


 とても珍しい品種で苗も高価なので、丁寧に植えて水をやり、周りの草を手作業でむしるなど大事に育てています…。


 ここで、既存のブルーベリーたちから意見が出ました。


 ・同じブルーベリーでありながら、先輩のわしらがほったらかしにされているというのは、いかがなものか

 ・そういえば肥料を去年3回もらったのに、今年は1回きりだった。

 ・水だって撒いてもらえなかったではないか。

 ・この通り草だってむしってもらえない。

 ・差別ではないのか?

 ・そうだっ。差別だ!


 そうでしたね。返す言葉もありません。


 本来であれば、先にバックホーでマルベリーに堆肥を補充するつもりでいましたが、急遽順番を変えて、ブルーベリーの手入れを先に行います。


 半径1メートルほどの円内の草をサンカクホウで丁寧にむしっていきます。

 その後ブルーベリーの土づくり。


 ピートモスと鹿沼土をこうやって入れて、ここに水を投入してかき回します。



 なるべく左手も使うようにしているのですが、なかなかはかどらないのでどうしても右手の作業が多くなります…

 これがゴルフには最悪なのですが、やむを得ませんなぁ。


 ひたすらプラスチックの小さなスコップを使ってかきまぜた後、この土を10ℓ入りのバケツに入れて、両手に持って運びます。



 ひたすらかきまぜ、ひたすら運ぶのです…延々と…何時間も…気が付くといつも夕方6時を過ぎています。



 ピートモスは、50ℓ入りが100袋くらいあるでしょうか。ブルーベリーへの投入が終わったら、ピンクレモネードにも。

 使い切るまで投入します。


 9月以降、バックホーと運搬機で大量に積んである堆肥の投入、その後まだ300袋以上あるでしょうかバーク堆肥を投入します。

 同時並行的に台風シーズに備えてマルベリーの誘引等々、700本ほどある果樹の手入れを行っていくのです。


 一方畑では、10月には玉ねぎ600本とニンニク千個を植えます。なんとす落花生の収穫に原木なめこ…いちじくの収穫・販売…。


 冬になる前にピンクレモネードの雪囲い…頭の中にはまだまだ膨大な量の農作業スケジュールが山積みになっているのです。


 ゴルフは…さすがに…日程的にも…体力的にも…厳しくなってきたなぁ。




2021年8月27日金曜日

いちじくの販売方法を考える

~ラジパルが来た!~


 夏野菜も収穫のピークを迎えています。



 とても食べきれないので、みんなに配って喜んでもらっています。


  画像はありませんが、ブラックベリーも収穫の最盛期で、堆肥研究家が収穫しては冷凍するという作業に追われています。


 毎日忙しくて…なんでこんなことになってしまったのか…とは、考えないほうがいいかも。


 さて問題の「いちじく」です。以前からいろいろ販売方法を考えているのですが…。


 監査手続を応用した私の「分析的実証手続」では、今年の収穫予想個数は15,000個


 当たるかな?



 昨年はまだ3年目のいちじくがメインでしたので、5千個くらいと予想したのですが、見事予想が外れて7~8千個収穫できました。


 今年は分析の精度を上げたつもりですが、どうでしょうか。


 ここで原点に立ち返って、販売方法を考えてみます。


 1.自分たちで生食で食べる

 いちじくの収穫期間は、去年の経験では約50日→二人で食べても500個


 2.冷凍いちじくにする

 昨年は表面の皮をむいて1,200個ほど冷凍しました→スムージージャムにしたらとてもおいしく、評判も良かったので、今年は増やして1,500個。


 3.乾燥いちじくにする

 食品乾燥機を購入しました。生食用のとても甘いいちじくなので、おそらく乾燥させると表面に糖分が白く浮いてくるものと思われます→「まるごとバナーネ」という名称で2,000個。


 まだ4千個ですか。ここからです。


 4.越山農園にお越しいただいて、生で食べてもらっておいしかったら購入していただく。

 

 もちろんこれがベスト。

 他のいちじく農家の方には申し訳ないいのですが、とても安く販売できます。


 問題はどうやって越山農園をPRするか…。


 ・秋田駅のポポロードで、道行く人々に越山農園の名入りティッシュペーパーを配る。

 ・大学の生協においてもらって、学生たちに無料で食べてもらう。

 ・顧問先の医療法人の給食用のデザートとして使ってもらう。


 …タロ君、ダメかな?



 続けましょうか。

 5.小玉醸造さんに頼んで、「旅するリキュール 越山農園いちじく編」として デビューする。


 6.イチジクビールとして売り出す。


 7.秋田の老舗や新興の菓子メーカーをご紹介いただいて、いちじくを利用したお菓子をつくってもらう


 等々いろいろ考えていたところ、ABSラジオ「ラジパル」鈴木かおりさんから連絡があり、越山農園を見学に来てくれました。


 おなじくABSテレビで料理番組を担当している最上美貴子さんもご一緒です。


 それに仲介していただいた三種町のゲンちゃん農園元太郎さん、秋田市桜で「アクアノンノ」というお店を経営しているご夫婦も一緒です。


 アクアノンノさんでは、越山農園のいちじくを販売していただけるそうですよ!


 みんなでさっそく「いちじく園」見学に出かけましたが、皆さん驚いていました。


 これだけのいちじく畑は、北限のいちじくといわれている仁賀保でも、そんなにはないそうですよ。


 たくさんのいちじくに取り囲まれて、販売会議が自然に始まります。


 県内いたるところ取材に出かけているかおりさんは、取材先のお店に声をかけてくれるそうです。


 最上さんは、いちじくの摘み取りをしたい人はたくさんいるので、連れてきたいといいます。


 元太郎さんは、農園にテントをもってきて、販売を手伝ってくれるそうですよ。


 アクアノンノさんもお客さんがたくさんいるので、声をかけてくれるそうです。


 堆肥研究家は、昨年カルチャースクールの友人数人にいちじくを食べてもらったらしく、皆さん今年は農園でぜひ収穫したいといっているそうです。

 わざわざ福岡から取り寄せている人もいると。


 私のゴルフ仲間のTkmrさんも、いちじく大好き。行きまっせ!と張り切っています。


 いやはや…うれしいですな。なるべく多くの方に食べていただきたい。


 もう、4.の「その場で摘み取り」だけで十分ですね。



  15,000個で、足りるだろうか…。



2021年8月16日月曜日

おらたちのマルベリー

 ~7年目の成長~


 果樹園を見回りしながら作業をしていると、びっくりするくらい成長しているのに驚くことがあります。


 マルベリー君です。



 昨年の冬に、樹形を整える意味もあって強めに剪定を行ったのですが、枝も豊富でいい形に成長しました。


 来年はたくさん実をつけることでしょう。


 どこかで見たことのある公認会計士、越麻呂さんも楽しそうですな。



 「越麻呂さ~~ん! 仕事はいいんですか?


 今から頑張るそうです。





    

2021年8月14日土曜日

農園存続の危機を乗り越える

 ~高温少雨がもたらしたもの~


 水問題は、結局解決できませんでした。


 「10ℓ入りのじょうろで500ℓの水やりを2時間半かけて行う」


 という愚直な労働は、越山農園の伝説として長く語り継がれることでしょう。


 今週初め、もしかして秋田にも温帯低気圧に変わった台風が来るかもしれないということで、マルベリーの誘引をしに行きました。


 ん?……何やら白い綿のようなものが、葉の裏側についています。葉1枚に多くて4~5個。


 どきっ!…虫の卵です。


 昨年の秋、イチジクの収穫が終わりがけのころに大量発生した「ヨトウガ」の卵です。ヨトウガは「夜盗蛾」と書きます。

 監査手続における「統計的サンプリング手法」を用いて、サンプルチェックしてみました。1本のマルベリーに50~70個ほど綿(卵のかたまり)がついていました。


 マルベリー全部で165本のうち、マルベリー園には125本あります。


 監査手続をさらに進めましょうか。「分析的実証手続」を行います。


 その結果、マルベリー園には約7,500個のヨトウガの綿があると推定できました。


 1個の綿には約千個の卵があるとネットには書いてあります。


 そうすると…え~~と…マルベリー園には…いち…じゅう…百…千…えっ!750万個のヨトウガの卵があると…。


 これがすべて孵化すると仮定すると…農園崩壊…


 担当会計士(私のことですが)によると、「継続企業の前提に重大な疑義がある」という結論でした。


 やむを得ません。全件「詳細テスト」を実施しましょう。


 絶望的な気持ちになりながらも、10日・11日と丸二日間、朝から日が暮れるまでティッシュペーパーで綿を取り除きつぶしていきます。やっと終了しました。


 他の果樹区画にはまだ40本のマルベリーがあります。12日の午後、見回りに行ってきました。


 どきっ!…カミキリムシが侵入した後があるではありませんか。ざっと見て4本。


 なんと…マルベリーに…カミキリムシが…。さすがに愕然としました。


 「もう限界だぁ~~!」


 と、私は叫びます。すると近くにいた堆肥研究家が、疲労困憊になりながらも


 「いまさらなに落ち込んでいるんでからによ!」


 とはっぱをかけてきます。


 そうですね。もう後戻りできませんからね。


 気を取り直して、日が暮れるまでカミキリムシの処置を行いました。1本30分くらいかかります。


 見て見ぬふりをすると、数年後には枯れてしまいますからね。全部チェックしなくては。


 本業のほうは、県から依頼されている業務が一段落。お盆あけにはクライアント先の大きな医療法人の申告書作成作業を行います。


 農作業も、今日・明日で果樹コーナーの手入れ、秋から冬にかけてバックホーで堆肥投入、それにイチジクの収穫など、やるべきことが山のようにたまっています。


 特にイチジクは、もう大変なことになっています。これは楽しい話題で、後日。


 ゴルフは…もう厳しくなってしまいました。