~腰が悲鳴を上げていた~
秋田に移住してきて7年目。この2年間でずいぶん仕事が増えましたなぁ…。
秋田の小さな田舎町に引っ込んで、土と戯れながら誰にも知られずに密かに生きていこうと思っていました。
でも…どうもそういったわけにはいかなくなってきたようです。こうなったらとことん行けるところまで行ってみますか。
今年の春、果樹を134本植えました。バックホーを借りて大きな穴を掘り、そこに運搬機で堆肥を埋めていきました。
1本の果樹を植えるまで、運搬機に大盛4~5杯必要でした。
運搬機に完熟馬糞堆肥を積み込むのは、スコップでの手作業です。
ここ5~6年の無理な労働がたたり、腰が痛いので、立ったまま腰をかがめてスコップを使うことはもうできなくなっています。
初めから両膝を地面につき、腰に負担をかけないよう腕だけで堆肥を運搬機に投入します…とてもかっこ悪いですが、仕方がありません。
余談ですが、ゴルフでティーをさすときも片膝をつき、グリーンを読むときも気が付いたら両膝をついていました。
ゴルフ仲間からは、「まるで懺悔しているようだ」とも言われていました…自然に腰をかばっていたのです。
もう植樹が終わろうとして、明日にでも借りていたバックホーを返却しようとしていた日、桜田畜産の社長がやってきて、私の作業を見て言いました。
「な~にやってらなや?…(なんでそんな強制収容所で働く労働者のようなことをやっているのよ?」
「すったごどやってれば、腰いだめるべせ~(そんな作業を無理してやっていたら、腰を痛めて廃人になってしまいまっせ」
「バックホー使えばええがね!」……「ええがね!」とはいいませんでしたか…(バックホーを使って、運搬機に堆肥を投入すればいいでしょ!」
あっ!…そうなんだ。
まさしく目から鱗でした。でも明日バックホー返すんですけど…😢。
思えば最初の4年間は、スコップと一輪車で堆肥を運んでいました。
その間毎年スコップで100個ほどの穴を掘り、一輪車に堆肥を積んで運んでいました。一昨年は大きな穴を110個…「百獣の王」などと馬鹿なことを言っていました。
堆肥置き場から一番遠い所まで約100ヤード。
地面がぬかるんだり凸凹だったりするので、長いべニア板を数十枚購入してつなぎ合わせて道を作り、一輪車でひたすら実直に堆肥を運んでいました…。
運ぶべし!運ぶべし!運ぶべし!…若かった…体力がありました。
でも、さすがに腰が悲鳴を上げていました。
昨年、ついに運搬機を購入!でも…運ぶという作業は楽になりましたが…運搬機に堆肥を投入する作業は、スコップです…年間数十トン。
この秋から冬にかけて、また堆肥を投入しなければなりません。
もういいんじゃないでしょうか。
腰がダメになったら、本業もできませんぜ。
いよいよ決断の時が来たようです。