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2014年1月31日金曜日

楽しい仲間達

<お店情報>

 1月がもう終わりです。今月は新年会という名の飲み会が、結構ありました。8日には会計士協会の賀詞交歓会に出席。10日は、気が置けない仲間たちと、私のお気に入りの店「かみその」で会食。16日には、「日本の住宅を変えた50人」に選ばれている設計家のNさんと、私の名古屋の自宅兼事務所で「エスペランサ村の建物」についての打ち合わせを行ったのですが、夜は池下にある吉川の「寿司覚王」で食事をする機会がありました。

 私は寿司が大好きです。どこのお店が一番かと言われたら、「にぎり」に関しては、秋田にある「たつ福」がダントツでしょう。でも、和食全体の総合力という面では、この「寿司覚王」が一番でしょうね。

 このお店は、どんなことがあっても、一日一組しかとりません。しかも、こちらから予約することはできず、電話がかかってくるのをじっと待ているのです。料理長は、寿司の超有名店「銀座久兵衛」で修業をしたそうです。

 うれしいことに、私も何度か行ったことがあるのですが、厳選された旬の食材や料理の芸術性・創作性・味・そして寿司ネタ・量・等、どれをとっても超一流です。お酒もおいしいです。行くたびに幸せな気分になります。

 そして翌日17日は、今回「エスペランサ村」の土地を譲っていただいた不動産会社の社長と会食です。この日は「かみその」が予約いっぱいでしたので、私のもう一つの隠れ家「采所はなだ」を予約しました。社長は「美肌関係」の新しい事業を考えているようです。話が弾みました。

 21日は「料亭河文」で、愛知県会の新年会です。松岡前東海会会長や、S現副会長、Y前副会長と同じテーブルになりました。Y前副会長とはバンド仲間で、S現副会長から、「演奏会」つまりコンサートの提案があったのですが、実現するだろうか?二人とも本気にしてるんですけど。


 さて、新年会の締めは、仲間内の会です。定期的に開催しており、今回新たに2名が加わることになりました。拙ブログの「税理士法人設立の手紙」でも書いたIさんと、前愛知県会長のYさんです。お店は関谷酒造の直営店で「圓谷」というお店です。日本酒がおいしいため、またたくさん飲んでしまいました。

 さてこの会ですが、そろそろ名前を考えなければなりません。

 「古屋にある大手監査法人を退職し、なんでも自に仕事をしたり遊んだり発言する

 というのにしようかと思ったのですが、これでは長すぎるので、「名遊会」というのはどうかと思っています。



 すでに参加資格のある人や、潜在的有資格者もいるようですので、これからネットワークをどんどん広げていくのです。



2014年1月29日水曜日

エスペランサ村ブランドの梅酒

~堆肥研究家から樹木医へ~

 造園業者のFさんのブログを見て感動した私は、どうしてもその現場を見に行きたくなりました。それに、村の境界の杭がどこにあるのかも気になります。今回は、雪が降っていない日を選んで行ってきました。
 
 さて梅並木の現場です。まさしく「梅並木」です。
 
 
 前の所有者が、これだけの梅の木を植えてくれたことに、感謝しなければなりません。剪定は、かなりの作業だったらしく、大量に剪定された枝が、木の右下に秩序整然と並べられています。剪定後の写真です。


 剪定された梅の木を、堆肥研究家が感動して眺めています。



 堆肥研究家は、とりあえず堆肥問題が一段落したこともあり、さらなる高みを目指して、今度は「樹木医」に挑戦しています。先週ももみじの木の剪定の仕方を習ってきたばかりでした。

 せっかく刈り取ったこの枝を、何とか有効に使えないだろうか。



 うまく使えば、村の境界に生け垣として利用できるかもしれません。


ともあれこれで、先日のプレゼンで明らかになった課題の一つが解決しました。「エスペランサ村ブランドの梅酒」製造に一歩前進です。最近はやりの農業の6次産業化ですが、この段階では「0.5次」くらいの進捗度でしょうか。

楽しみです。


 

2014年1月27日月曜日

梅並木

~神の見えざる手~

 プレゼンの時にみんなに言われた梅の木の事が気になります。私はこの20本の「梅並木」がとても好きで、どうしても「エスペランサ村ブランドの梅酒」を作りたいと思っているのです。

 これだけ立派な梅の木なのに、なぜ実がならないのか不思議だったのですが、どうも大きすぎるのが原因だったようですね。確かにこれだけ大きければ、梅の花が咲く様子はとてもきれいでしょうが、梅の実のところまでは手が届きそうもありません。う~ん!どうしたものか。

 さて、エスペランサ村の建物を取り囲む庭に関しては、造園業者のFさんにお願いしているのですが、この方のブログが圧倒的な文章力で、いつもすごいなぁと感心しています。
 

 今日の内容はなにかなとのぞいてみると、ん?「落葉樹の冬季剪定」に関する内容が書いてあるではないですか。早速読んでみます。


 ブログの内容によると、落葉樹に関しては、冬の期間中なるべく2月までにやってしまうのがいいのだそうです。またまた来ました。絶妙のタイミングで「神の見えざる手」です。早速Fさんに電話して、梅の木の剪定をお願いしました。


 現場に集合した日は、風が強く雪が舞い散る寒い日でした。たまたまその日は土地家屋調査士の方が2名来ていて、村の境界線を仕切るためのくい打ちを行っていました。私は声を掛けます。

「雪の中お疲れ様です。寒い中大変ですね、よろしくお願いいたします。」

「いやいや、この辺ではこれくらいの雪は普通ですから」と土家調の方。

「えっ?…」と絶句する私。思い出しました。このくらいの雪は、雪国の冬ならば当然なのでした。私も18歳の時に雪国秋田を離れて上京して以来、冬は年末年始にかけて帰省するだけで、その後に訪れる本格的な雪国の冬を忘れていたのでした。


  Fさんに一通り剪定の仕方を教えてもらいます。木の高さが8mくらいあり、しかも木と木の間隔が狭いため、かなり密集しています。高さを抑え、横は隣同士枝が絡み合わないようにしなければなりません。また、前後の横は、長さをそのまま生かします。堆肥研究家が目を輝かせています。


 その後、元の土地の所有者からいただけることになっている「紅葉の木」を見に行きました。植え替えるのは雪解け後すぐ、つまり3月になるそうです。一緒にやろうではないですか。

また、これもいただけることになっているのですが、大量に置いてある大きな庭石の集積場所に行きました。Fさんは見ただけでどこの石かがわかるようです。一部の石は苔が生えていて、十分土になじんでいるため、庭石としては大変都合がいいそうです。もらえるだけもらっていきましょう。
  
う~!それにしても寒い。
 
さて、梅並木に戻って作業です。といっても、私にはもうこれ以上無理です。プロにお願いすることにして、車の中に戻りました。二人で二日かかるそうです。楽しみにしながら引き揚げました。

二日後、Fさんのブログを見ると、早速剪定の様子がアップされていました。大量の枝を切り取ったようで、大変な作業だったと思います。おかげさまで梅並木は、高さも密度もちょうどよく、整然と並んでいるようでした。
 

詳しくはFさんのブログ12月29日の「落葉樹の冬季剪定4 梅の木の樹高縮小と枝透かし」をご覧ください。感謝です。
 

                      http://konohanoniwa.blog61.fc2.com/page-1.html

 


2014年1月24日金曜日

困難な時ほど湧いてくる知恵と力と運

~親切な人たち~

 プレゼンのあった日は、さすがに私も慣れない話で疲れたため、そこの家に一晩泊めていただくことにしました。地元のおいしい食材で一杯やります。家のご主人は釣り名人で、このあたりの海釣りや渓流釣りの話をいろいろ聞かせてくれました。


 海釣りではクロダイが釣れるそうです。大物です。キスは多い時で一日300匹。すべて自分でさばいてご近所に配るそうです。また、渓流釣りに関しては、アナゴやイワナがたくさん釣れると言っていました。ただ、一度クマに出くわしたことがあったそうで、竿を抱えたまま固まってしまい、怖くて身動きできなかったと語っていました。私はクマと蛭は嫌いです。


 さて翌日、その家に女性のお客様が二人訪れてきます。そのうちの一人は、この町の役場でもかなり上位の役職の方だったようで、とても知的で上品な方でした。私がこの町で「エスペランサ村」を開村することはもうすでにご存知で、「町長にもお伝えしてある」のだそうです。うわっ!!もう後には引けないではないですか。


 その女性は、我がエスペランサ村の近所に住んでいて、散歩の時はよく通りかかると言っていました。


「あの辺はとてもいいところですよ」


「困ったことがあったら言ってくださいね、相談にのりますから」

「私にもいろいろお手伝いさせてくださいね、応援します」

 おお!こちらがうれしくなってしまうことをたくさん言ってくれるではないですか。前日あった1万光年の距離が、一気に縮まりますお~し!わしだってやる時はやるけんね。


 さて気分を変えて、再びエスペランサ村を訪れます。車で5分です。到着してびっくり。ランクルが一台止まっているではありませんか。エスペランサ村の以前の所有者で、このあたり一帯を開拓した方の車です。早速、前日話に出た土のことを聞いてみることにしました。

 その方の話によると、このあたりの土地はもともと畑に適した黒土で、大規模開発用に赤土で整地をしたけれども、いったん上の黒土を寄せておいて、整地後にその黒土を上からかぶせたそうです。確かに周りには立派な畑があるし、梅の木20本もその方が植えたそうで、立派に育っています。やり方はあるはずです。
 
 その方は土には詳しいようで、

「畑をやるならいろいろ教えてあげるよ」

「黒土もたくさんあるので、必要なら持って行ってもいいよ」

ということでした。なんといううれしい話でしょう。目の前に明かりがさしこんできたような気分でした。
 


 もう何年前になりますか、私が某監査法人の名古屋事務所長をしていた時に、別の某監査法人の名古屋事務所と統合することになったのですが、その際、目の前にあるあまりにも膨大な量の課題と業務量に、呆然と立ち尽くしてしまったことがありました。でも、考えている時間が惜しかったため、私が自ら、何の当てもないまま、暗闇の中に全力で突っ走っていったのです。
 
 走っている間に小さな明かりが見え、さらに走っていくと、その明かりがだんだん大きくなっていきました。


 今なんとなく、その時のことを思い出しました。
 
 
 

2014年1月22日水曜日

ヒラメとの会話

~黙して語らず~

 人間社会では、大抵の人は、外見だけで男か女かは見分けがつきます。中にはどちらか判断がつかない人もごくたまに見かけますが、レアケースです。それでは、ホタテの男女はどのように見分けたらいいのでしょうか。

 ということで、今回の「お魚基本技術の会」のテーマは、「ホタテとグレープフルーツのサラダ」および「ヒラメの姿挙げ」です。バンダナはお休みのようで、私のテーブルは、新妻と美穂ちゃんの3人です。前回は鯖の3枚おろしに骨抜きが加わり、ずいぶん悪戦苦闘しましたが、今回はなんとかなるでしょう。

 ほたてはというと、貝のまま購入することはまずありません。たいていは貝柱を刺身でいただくか、ボイルしたもの、あるいは冷凍物を購入するのがほとんどです。でも今回は、今生きている貝を、自分で調理します。楽しみです。


 さっそく講師の先生の解説が始まります。

 「ホタテの殻の中身は、『貝柱』『ひも』『生殖巣』『わた』に分かれ、わたは捨てて残りを使います・・・」

 と先生の講義は続きます。「生殖巣」という言葉は、もちろん普段は使わないし、私などはこの言葉を見たり聞いたりしただけで、ドキッとして下を向いてしまうのですが、生徒のみんなは真剣に聞いています。私も下を向かず、真剣なまなざしで黙って聞いていました。

 先生の実演が始まります。テーブルナイフでぐるぐるっとやると、貝が外れて中身が出てきました。「あっ、これは雌ですね」と先生。なるほど、ここで区別できるのですね。私が開いた貝は、オスでした。

 さてヒラメです。とれたてで新鮮なため、刺身にしたいところですが、今回は姿揚げです。それにしてもヒラメはヒラメですね。裏表があり上のほうに目が二つあります。上のほうばかり見ているのでしょうか。先生によると、子供のころはこうではなかったそうです。大人になるにつれて、だんだんすれてきたのかもしれません。

 
 私はヒラメに問いかけます。

 「お前はそうやって、いつも上のほうばかり気にかけているんかい?それで何かいいことでもあったのか?」

 「たとえ偉くなったとしても、周りから笑われて平気なのか?」

 「・・・・・・」

 ヒラメは答えません。

 「お前は人間社会でなんといわれているのか知っているの?」

 と、私はさらに追い打ちをかけます。でも、横になって上を向いたままのヒラメは、何も答えてくれません。そこで私は優しく語りかけます。

 「人間社会ではね、強者にすり寄り、弱者に対して威張る人間を、ヒラメ人間といって、馬鹿にされているのだよ」と。

 「ネットで『ヒラメ人間』を検索してごらん。『ヒラメ人間はトップを裸の王様にし、組織をダメにする』とまで言われているのだよ」

 「おまえ、かわいそうだよな。そんなことまで言われて・・・それでもいいのか」

 「・・・・・・」

 ヒラメは、人間社会で上にすり寄る、小賢しい奴らとは一緒にしてほしくないそうです。



 調理が一通り終わり、今回は比較的順調にいきました。包丁はもう使わなくなったため、洗って扉の中の包丁立てに仕舞い込みます。扉を開けて包丁をしまおうとした矢先、そばにいた美穂ちゃんが、空いていた扉を締めようとします。必然的に私の指は、扉の間に挟まってしまいました。

 「痛っ」

 と瞬間的に思いましたが、大したことはありません。驚いたのは美穂ちゃんのほうでした。

 「大丈夫ですか、痛くなかったですか、すみません」

 とひたすら謝ります。

 
 「全然平気ですよ」といった瞬間、美穂ちゃんは思わぬ行動をとります。自分の指を扉の間に挟んで、扉をしめつけています。つまり、私がどれだけ痛かったのか、身を以て確認しているようでした。

 何もそこまでしなくてもいいのに。こんなまじめで思いやりのある子は、最近珍しいのではないだろうか。



    

2014年1月20日月曜日

憲法22条第1項と競業避止義務の関係について

~とんだ勘違い~

 先日、某監査法人の、私の次の名古屋事務所長だったTjさんと、前愛知県会長のYさん、それに名古屋第一監査法人時代の仲間だったIさんの4人で「かみその」で会食しました。Iさんとは毎月のように、なんだかんだといろいろ理由をつけては飲みに行っていたのですが、TjさんとYさんには、約半年ぶりにお会いできました。

 
 席に着くなり、3人から声をかけられました。

 「長野に広大な土地を買ったようですね」

 私が広い土地を購入したことは、皆さんご存知のようです。

 「5,300坪の土地を購入しました。競業避止義務があって、今の活動に縛りがあるので、縛りが取れるまでの間を利用して、果樹を植えたり野菜畑の準備でもやりますわ」

 と、私。そうするとYさんが、

 「今日はそのことで、どうしても越麻呂に話しておかなければならないと思ってやって来たんですよ」

 というではありませんか。

 
 Yさんは、私の拙ブログ「越麻呂日記」を「お気に入り」に登録して、たまにご覧になっているようです。その中で、たまに私が書いている、いわゆる「縛り」のことを、越麻呂は勘違いしているに違いない」と確信したようでした。

 「職業選択の自由」というのは、日本国憲法22条1項に立派に規定されている、人権に関する条項で、決して犯してはならない事項です。ところが一方で、「競業避止義務」というのがあるのですね。これが、今の私の活動を縛っているわけですが、私はルールはきちんと守るため、ある時は「世を忍ぶ仮の姿」を装ってまで、来たるべき日に備えて、じっと期限が過ぎるまで待っているのです。

 
 詳しい話は書けないのですが、Yさんが「どうやら越麻呂は勘違いしているらしい」と思ったのは、年数のこともあるようです。「2年間何もできないと勘違いしている」のではないかと。

 実はその通り。根が真面目なため、馬鹿正直に解釈していたわけです。そういえば8日に行われた公認会計士協会東海会の賀詞交歓会でもその話が出ました。某監査法人を退職して、まだ2年を経過していなのに、会計指導業務をはじめ、いろんな業務を行っているということでした(詳しくは書けませんが)。

 私は、そんなことできるはずないと何度も力説したのですが、どうやら勘違いしていたのは、私のようでした。恥ずかしいです。

 その場の3人からは、このことに関していろいろ教えていただきました。ワシはなんて無知だったのだろうか。「バカ正直こそ尊い!」とは、「巨人の星」の中の川上監督の言葉ですが、それにしてもお粗末でした。こうなった以上、税理士登録」を早めなければならないでしょう。

 まぁ、それはそれとして、おいしい料理を前に、楽しい時間を過ごすことができました。こういった食事会を、今年は頻繁に開催するのです。いろんなメンバーに声をかけ、ネットワーク作りです。

 昨年、拙ブログの「税理士法人設立の手紙」でも書かせていただいたIさんも、喜んで参加していただけるそうです。人数が増えたら、会の名前でも考えましょう。

 楽しみなのだ!


 
 

2014年1月16日木曜日

越麻呂は負けない…つづき

~サンドバッグ状態は続く~

 「エスペランサ村の土は、農地には適さない!」というプロの農家の指摘は、ちょっと重くのしかかりました。それでも私は反論します。写真のように、実際にお隣は立派な野菜畑だし、

 
ご近所の皆さんは例外なく畑を耕しています。今回購入した土地でも、前の所有者が野菜を作っていました。例えば「ネギ」です。



 ただ、その場には手ごろな写真がなかったため、とりあえず手元にあったデジカメに残っていた梅の木20本の写真をお見せしました。

 

「どうです、立派な梅の木でしょう。これで梅酒を作ります。」と私。ところが、今度は隣にいた女性の方が、指摘します。

「こんな大きな梅の木で、どうやって梅の実をとるのですか。そもそも実がならないでしょう、実っても届かないでしょう」と。

 そういえば、以前の所有者からは、「最近梅の実がならなくなって…」という話を聞いています。続いてプロが言います。

「果樹園を作ると言ったって、桃栗3年柿8年といって、すぐに果物が生えてくるわけではないでしょう」と。

 確かにその通り。そんなこと初めからわかっているので、面と向かって指摘されたくないんですけど。

 その後も話は延々と続きます。みなさん私に対する発言と、それに対して慌てふためく、農業に関しては全くの素人の私の反応を楽しんでいるようで、大変面白い時間を過ごすことができました。


ということで、どうやら課題がだいぶ見えてきたようです。果樹園や野菜畑を始める前に、すでにいくつか検討しなければならないことがあるということです。まとめてみます。


 ・そもそもの「土」問題…立派な野菜が取れるような黒土に、どうやって改良していくのか。

「草」問題…広い土地に次から次へと生えてくる草に対して、どう対処するか、今後の私の人生が、単なる「草刈り人生」になるかどうかがかかっています。

「設備」問題…トラクターや耕運機が必要なのか。トラクター1700万円なんて、到底払えませんよ。

「梅の木」問題…実が取れない梅の木をどうするのか

「果樹」の成長速度の問題…ただ待つだけでいいのか


  今回の、私のエスペランサ村に関するプレゼンに対して、皆さん方からいただいたいろいろな指摘は、村の今後の事を考えるうえで、大変参考になりました。


 皆さんお帰りになった後、プレゼンの会場となった家のご主人で、会話の最中ずっと私の隣にいた釣り名人の方が、サンドバック状態だった私の事がかわいそうになったのか、心配して言ってくださいました。

 「みなさんいろいろ言っていたけれど、全然気にしないでください」と。

 本当のことを言うと、ノーテンキな私は会話を楽しんだだけで、全然気にしていないのでした。


結局その日の夜も、プロの農家の方からこの家に、私の事で電話がかかってきたらしく、1時間以上も話していたらしいです。心配してくれているのだろうか。



2014年1月13日月曜日

越麻呂は負けない

~プレゼンテーション~

 私が5,300坪の土地を購入し、その土地で農園を営むということは、周辺の地域の人たちにもだいぶ知れ渡っていたようでした。そして先日、近隣の人たちが集まった際に、私がこの土地で何をしようとしているのか、プレゼンテーションを行う機会がありました。集まったのは、プロの農家を含め9名です。

 その場で私は、この土地で果樹園を開いたり野菜を作ったりしたいという思いの丈を、熱く語ったわけですね。その場の反応として、私は、

 「この地域に来てくれてありがとね」とか、

 「よし、それならワシも手伝ってあげよう。だから一緒に頑張ろう。」さらに、

 「困ったときにはいつでも相談にのってあげよう。」

 などという、力強い励ましの言葉を期待していたのです。ところが、その場で返ってきた発言は、私の期待とははるか1万光年ほどかけ離れたものでした。

 千坪ほどの畑を耕しているという、プロの農家の方とは昨年もお会いしたことがあり、そのあまりにも見事な中身の濃い白菜をいただいて、ひたすら感動したことを覚えていました。そのプロ農家からは、

 「今年は白菜がうまくいかなかった。農業というものはそんなに甘いものではない。お前さんは頭だけで農業をやろうとしているのではないのか」

 と、いきなり先制攻撃を受けたのですね。さらに、

 「千坪でも大変なのに、5,000坪の土地をいったいどうしようというのか。トラクターでも購入したのか、耕運機はどうした」

 と、右上段回し蹴りです。そして、さらに追い打ちをかけてきます。

 「そんな広い土地、草刈りだけで大変だ。夏場などは、通常はその場で草を刈っていても、ああ疲れたといって後ろを振りかえると、もうすでに新しい草が生えているもんだ」

  「そうよ、そうよ、あなたの人生草刈りだけで終わってしまうわよ

 と、お向かいの女性。そしてついに、決定的な事実に触れてきました。必殺原爆固めです。しかも二人がかり。

 「あそこの地域はよく覚えているけれど、昭和30年代の開拓地だったんですよ」とおばあさん。

 「そもそもあそこは土自体が赤土で農業には適さない。今から肥料をやっても、5年は作物が取れない

 とプロの農家は、確信に満ちた表情でいうではありませんか。


 私は、最初は軽く受け流していたつもりでしたが、だんだん追いつめられていきます。写真を見せて反論したところ、さらにカウンターパンチが返ってきました。


…つづく。


 

2014年1月11日土曜日

エスペランサ村のボタン

~青空の下で~

 最近は「エスペランサ村」関係の投稿が多くなってきたため、新たに「エスペランサ村」の扉を設定しました。扉の写真は、今年の秋に訪れた時のものです。真っ青な空が広がっていました。
 
 
 開村までは、まだまだ乗り越えなければならない課題がたくさんありますが、そのあたりのところを、順を追って物語風に書いていきたいと思っています。

2014年1月10日金曜日

お気に入り人事

新シリーズ 川柳番号 44

~成果主義 言ってる中身は 結果主義~

 もう10年以上前になるでしょうか、ある会社の専務から、子会社の新社長を対象にした2日間の研修を依頼されました。ただし、テーマについて注文がありました。会計以外の話」もしてくれと。


税効果会計から始まって、ちょうど新会計基準が次々と出ていた頃だったため、会計の話には事欠かなかったのですが、会計の専門家が会計以外の講演を依頼されたという面白さもあって、引き受けることにしました。この際自分の勉強のためであると。


会計以外のテーマは、「会社の人事」「会社の法務」「会社の労務」3本立てにしました。結局私は二日間で、新会計基準を4時間、人事を2時間、法務と労務をそれぞれ1時間づつ、合計8時間講演を行うことになってしまったのです。


この年の夏休みは、ほとんどオリジナルレジュメの作成に費やしたのですが、中でも面白かったのが「人事関係」です。ずいぶん勉強になりました。ちょうど退職給付会計が導入され、会社の人事も年功重視から成果主義へと変わりつつあった時期でしたが、一方でいち早く成果主義を導入した企業が、逆に社内の活力を削いでしまったとマスコミで取り上げられた頃でもありました。
 

 「成果主義」という言葉がはやりだし、多くの企業が導入に向けて人事コンサルタントなる人を雇って人事制度改革の乗り出したようですが、何をもって成果とみなすかあいまいな業種では、成果主義が本当に会社になじんだかどうかは疑問です。


 人によっては、低いハードルを設定して、それをクリアしたからといって喜んでいる人もいるでしょう。また、自らに高いハードルを設定して、ものすごい努力をしていてもクリアできなかった人もいるでしょう。私なら後者の人を評価します。


 また、はじめから大きないい役割を与えられるひともいるでしょうし、逆に非常に手間のかかる小さな仕事を割り当てられる人もいるでしょう。私なら後者の人の努力を評価します。


 人事の格言として、「人事に弁明なし!たとえ間違っていても!」とは言われるものの、一番困るのは、一生懸命頑張っていても、結局は評価者の「お気に入り」で決められる人事ですけど。


 最初の安部内閣も、「お友達内閣」で失敗したようでしたね。





2014年1月8日水曜日

エスペランサ村に雪が降る

~冬の訪れ~

 あまり知られていない曲かもしれませんが、村下孝蔵の曲の中に、私の大好きな曲があります。「この国に生まれてよかった」という曲です。曲の出だしを少し。

 
「♪春夏秋冬 繰り返す 季節を着替えながら

  花に埋もれて 月を待ち 鳥を追いかけ

  睦月 如月 弥生 卯月 朝から夕べへと

  雪と舞い遊び 雨にぬれ 雲をたどり

  ・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

 
 日本という国は、昔から四季をはっきり感じることのできる国であると言われてきました。でも、最近はどうも様子が変です。猛暑が終わって、やっと秋が訪れたと思ったら、あっという間に寒い冬になってしまいます。また、寒い冬が過ぎ去り、やっと春が来たと思えば、すぐに暑苦しい夏がやってきます。要するに夏冬が長く、過ごしやすい春秋が短くなってしまったようですね。

 エスペランサ村を最初に訪れたのは7月でした。毎日30℃以上の日々が続いていたのですが、湿気はあまりなく、蒸し暑さは感じませんでした。次に訪れたのは9月下旬から10月初めにかけてでしたが、このブログの「エスぺランサ村を少しだけ」「野鳥の来る村」の中で、何枚か写真で紹介したように、からっと晴れた大変過ごしやすい日々を経験しました。そしていよいよ冬です。


 エスペランサ村に雪が降り始めます。
 
 
  今回はあえて、一番雪の多い日を選んで撮影しました。
 


 
  ゴジラ出現
 


そして梅並木


 堆肥研究家は、雪がうれしいのでしょうか。

 
 

村の前の道路は、雪が多い時には大型の除雪車が来るそうですので、ひとまず安心です。ただこれだけ広いと、村の中の除雪はたぶんできないでしょう。せめて建物の周りの雪かき用に、除雪機を購入しなければならないでしょうね。


雪の生活を経験したことのない人たちからすると、なんて大変なんだろうと思うかもしれませんが、冬には冬用の遊び方・暮らし方があるし、何よりも四季の移ろいを感じることができるというのは、それはそれでちょっとした「心の贅沢」だと思っているのです。