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2025年8月31日日曜日

和紙でここまでできる

 ~フジバカマとアサギマダラ~


 天然貝がほとんど手に入らなくなったことは、先日拙ブログにも書きました。


 そこでヤイリギターさんが注目したのが「和紙」


 私としては、とことん天然貝にこだわったギターを世に送り出したいのですが、一方で和紙でどこまでできるのかにも興味がありました。


 パーフリングだけでなく、ピックガードやヘッドにも和紙を利用できないだろうか? と私。


 オリジナルのデザインが可能だといいます。


 では、これでどうでしょうか


 「フジバカマとアサギマダラ」


 チャレンジしてみます!


 何度かやり取りして、デザインが決まりました。

 イメージはこんな感じ。


 ピックガード


 ヘッドです。



 ヘッドがヤイリギターの小池健司さんのところに届いたようです。



 6弦ギターなので、ペグを差し込む穴が6つ必要ですが…

 穴がアサギマダラを避けて絶妙に配置されていました。



 お見事!


 私は実物をまだ見ていないし画像ではよくわからないのですが…

 どうやら蝶の細部にまでこだわったすごい作品のようです。


 製作は IZ-Works  さん。


 Facebookで、7月17日、7月10日、6月18日の三回にわたって、今回私がヤイリギターさん経由で依頼した和紙のデザインが投稿されています。


 ご興味のある方は、リンクを貼りましたのでご覧ください。作品の詳細をご覧いただけます。


    https://www.facebook.com/profile.php?id=61565424504827


 ギターは現在塗装中で、ブリッジを制作中。

 来月中には弦がかかるでしょう。


 このギターが、新しいギター制作の可能性の第一歩になることを期待しています。



 ということで、和紙でここまでできるということがわかりました。


 ならば、私としてはさらに想像が膨らみます。


 今考えているのは…まだ企業秘密ですが…


 ギターの世界に和紙で秋田を描けないだろうか…。


 じっくり構想を練りたいです。






2025年8月30日土曜日

ピクルス

 ~ブドウは全滅だった~


 一昨年ブドウが大豊作だったので、わざわざ袋がけまでして大切に育てたのですが、そろそろ収穫と思っていた9月の中旬ごろ、クマにやられて全滅でした。



 昨年もブドウは大豊作。

 クマにやられる前にと思い、まだ熟す前の8月下旬に収穫。


 少し実が固めでしたが十分食べられます。

 みんなで山分けしました。



 今年もブドウは大豊作!


 昨年同様そろそろ収穫と思っていってみると…ほぼ全滅でした。


 今年はクマではなくて、ムクドリの大群にやられたようです。


 生では酸っぱくて生食に適さないブラックベリーにも、8月中は毎日のようにムクドリの大群が押し寄せ、食い荒らしていきました。


 クマが何度も出没したマルベリー園に植えてあるピンクレモネードも、クマの恐怖で足が遠のいている間にムクドリの大群にやられ、こちらも全滅。


 2年前クマによる被害があり、クマとの遭遇リスクからカミキリムシ対策ができなくなってしまった無花果の成木も、驚く早さで枯れていっています。


 何のために農園をやっているのか…クマやムクドリのためなのか…

 自分ではどうにもできないし…


 失意のうちに自宅に戻って冷蔵庫を開けてみると…入っていたのがこれ。



 ミニトマトピクルスだそうです。


 農業としての果樹園は諦めて、畑で自分たちの食べたいものを作って食べる…というのがいいのかもしれませんがね。


 ただ町内にある近くの畑では、最近猪が出没しているという話を聞きました。


 畑も危ない! ということ…


 まともな農園生活ができなくなっています。






2025年8月25日月曜日

ギターインレイの世界

~手に入らなくなった天然貝~


 2014年6月発売のアコースティックギターマガジンのインレイ特集号「The Art of the  INLAY」に掲載されたギターのインレイです。



 インレイは日本を代表するインレイアーティストである加藤穂高さんの作品。



 (上の画像はいずれも加藤さんからいただいたものです)


 ギターを制作したのはK.ヤイリのマスタークラフトマン小池健司さんで、シリアルナンバーは「By Ken #48」



 この雑誌の説明では、もうすでにレッドアバロンなどの天然貝は入荷は難しいと記載されていてました。



 乱獲や自然破壊が続き、今では天然貝がますます手に入りにくくなっています。


 世界的なギターメーカーであるマーチンでさえも、天然貝を使うのはまれだそうです。


 現在代わりに使われているのが、プラスティックやセルロイド、木材などのようですが、ヤイリギターさんが注目したのが和紙」


 私としては、天然貝にとことんこだわったギターを世に送り出したいと考えているのですが…


 一方で、和紙でどこまでできるのかにも興味があります。


 ギターのピックガードやヘッドに和紙を使いたいと考え、オリジナルデザインの製作を依頼!


 新たな可能性の追求の第一歩になってほしいです。








2025年8月23日土曜日

フジバカマ救出大作戦

 ~生きていてくれてありがとう~



 福岡造園さんの庭造りが始まったのは7月の上旬でした。



 実はその前に大きな問題が…


 庭を造る予定の場所を刈払い機で雑草を取り除こうとしたところ、そこにはフジバカマと思われるものが生息していました。


 花が咲くのが9月なので明確ではありませんでしたが、葉の形で判断していきます。


 残しました…庭造りの当日まで。


 そして福岡さん登場。


 「これ…フジバカマだと思うんですけど…撤去しなければなりませんよね…」


 と私は言います。


 「フジバカマは、エスペランス村の象徴だすべ!」



 と福岡さん。


 「んだんだすよ(注訳:そうなんですよ)」  と私。


 福岡さんはおもむろにスコップを取り出すと、フジバカマの周りの土ごと掘り返し、別の場所に移動させ、土をかぶせていきます。


 「フジバカマ救出大作戦だすな!」

 

 なるほど…それが可能でしたか!


 お弟子さんと私の3人で猛暑の最中、作業を進めていきました。


 雨が降らない猛暑の日々が続いていたし、「移住」というストレスのかかる状態で生きていけるのか心配でしたが…


 私と堆肥研究家で毎日夕方には30メートルホースを引っ張っていき、水を与えていきました。


 昨日見に行ってみると、みんな元気で生きていましたよ!



 君はやっぱりフジバカマだったんだね。






 いやはや…やっぱりプロはすごい!




 今はまだ花は小さいですが



 これから9月にかけて花はどんどん大きくなっていくことでしょう。



 フジバカマは最近敷地内でもほとんど見かけなくなりましたが、裏庭の環境が合っているのかここだけは増えています。


 フジバカマにはアサギマダラという蝶がやってくるそうですね…


 おそらく鬼滅の刃の蟲柱胡蝶しのぶに集まってくる蝶は、アサギマダラだと思っているのですが…どうでしょう?


 あ…どうでもいいですね。


 フジバカマとアサギマダラの組み合わせ…


 一度見たいものです。





2025年8月20日水曜日

ヤマボウシにヤマモミジ、マンサクなど

 ~新たな庭造り~



 昨年福岡造園さんにお願いして、裏庭にアオダモヤマモミジなどを植えていただきました。


 まだ植える場所はあるし、仕事を続けている間に庭を完成させ、仕事を辞めたら無花果ビールでも飲みながらゆっくり庭を眺めていたいと考えているのです。


 春先、福岡造園さんのブログを拝見していたところ、


 ヤマボウシなどの山の木が手に入りました。出番を待っています!」


 と書いてあるではありませんか。


 こういう時の私の行動は早いのです。


 「まだ行き先が決まっていないのであれば、ください!」


 3か月ほど福岡造園さんの圃場で養生してもらい、いよいよ出番の時です。


 ヤマボウシは5メートルくらいあるようですよ。



 この場所は山を削って出来たところで、土が粘土質で植物を植えるには不向きなので、土自体を変えるところから始めなければなりません。


 (企業秘密ですが、果樹を植える際もそのままではまともに育たないので、土を全面的に入れ替えてしまうところから始めているのです。)


 バックホーで土を掘り起こしていきます。




 まるで工事現場のようですね。



 せせらぎバーク堆肥を大量に投入して混ぜ合わせていきます。


 いい土になってきたところで穴をあけ、庭木を植えていきます。



 これはヤマモミジ



 ヤマボウシも少し剪定していただきました。



 植えていただいた木は、ヤマボウシ5本にヤマモミジ、マンサク、ヤマツツジなど合わせて12本。


 後は私がせせらぎバーク堆肥を運んできて、植えた山を覆うことができれば完成ですが、この暑さなのでもう少し待ってください。


 植える場所はまだ2~3山分はあるので、完成までにはまだ時間がかかりそうです。


 それまで仕事続けなければ…




2025年8月18日月曜日

ミニトマト

 ~収穫の夏~


 堆肥研究家自慢のハナタロ畑では、きゅうり、ナス、パプリカ、ピーマン、オクラなどの夏野菜が収穫の最盛期を迎えています。


 春にバックホーで強靭な雑草を撤去し、ひたすら延々と十数トン堆肥を投入。




 越山農園式高畝を作って植えた野菜たち。



 最近では毎日が、努力が報われたのを実感する日々なのです。


 今日はミニトマトの紹介。



 種から育てた苗が



 今では私の身長を超えるほどの高さにまで成長し、数えきれないほどのミニトマトが鈴なりになっています。


 無農薬なので生食が一番おいしいです。


 こちらはおまけで作ったスイカ。



 先日いただいたのよりはるかに小ぶりですが、甘くておいしいです。



 自分で食べたいものを作って食べる…


 いいんじゃないでしょうか。

 




2025年8月16日土曜日

過保護でなければ育たない

 ~試行錯誤の結果の69本~



 春先無花果の挿し木を158本行った結果、すべての挿し木から芽が出てきました。



 さすが俺!…と思いましたけどね。


 後は自然環境に慣らすためにほったらかしにしておきました。


 その後4月と5月は経験のないような「日照不足連日低温大雨台風並暴風異常気象現象」で…


 さらに6月と7月も経験のないような「名古屋超高温連続雨無外天気予報神頼大汗砂嵐熱中症危険状態」が追い打ちを掛けます。


 そのため、せっかく芽が出た挿し木が毎日5本、10本と枯れていくではありませんか。


 焦りましたなぁ~。

 

 以前ある本に、「農作物は自力では生きていけないので、丁寧に人の手をかけてあげなければならない」と書いてあったのを思い出しました。


 雨の日は全部軒下に移動させ、日照りの日は木陰に移すという作業を繰り返し、鉢増しできたのは69本。



 鉢増し後は毎日水の管理を行い、今では安定期に入ったようです。



 昨日支柱で誘引し、剪定摘心肥料やりを行いました。


 苗木を欲しいという人が3人いるので66本!

 冬を無事乗り越えることができれば、来年植えることができるでしょう。


 ということで…試行錯誤の結果…


 わかってしまったのですよ! 

 

 挿し木で苗木を育てる方法を。


 剪定枝はたくさん採取できるので、来年はとりあえず500本くらい作ってみましょうか。


 路地植えする場所がなくても鉢植えなら場所はとらないし、1本の鉢から無花果の実を10~20個くらいは収穫することは出来ます。


 カミキリムシにやられた分は、鉢植えの分から補充していけばいいでしょう。


 それにしても…挿し木は…実に面白い!






2025年8月12日火曜日

スイカ

 ~11.4キロの大玉だった!~



 今朝は雨がシトシトと降っていました。

 こういう降りかたを「そぼ降る」というのでしょうね。


 そぼ降る…


 大学の1年か2年でまだ10代のころ…友人と二人で音楽活動をしていて、かっこつけてギターを抱えて大学に通っていたころ…


 「雨のそぼ降る日曜日」


 という曲を作りました。


 確か場所は渋谷にある音楽プロダクションだったと思うのですが、この曲でオーディションを受け見事に落選。


 「やれるだけのことはやったのだ!」


 と、おのれを納得させて、ずっと夢見てきた音楽への道を断念。

 公認会計士試験へと突っ走るきっかけとなった思い出深い曲です。


 今朝の雨で、学生時代の1ページを思い出したのでした…。



 昨日、椿台コースで30台が出て、気をよくして自宅に戻ると、大きなスイカがありました。




 ゴルファーでボーラーで兼業農家でもあるTKさんが届けてくれたそうです。


 計ってみると11.4キロ。



 でかい!

 どうやって切ったらいいだろうか…。


 もう一つは黄色いスイカ



 珍しいですね。

 栽培が難しい高級品種で、金色羅皇(こんじきらおう)というそうですよ。


 「金色」のファルコに北斗の長兄「ラオウ」とくれば…

 おそらく命名者は「北斗の拳」の愛読者に間違いないでしょう。


 甘くてシャリシャリしていてとても美味しいです。


 吉田拓郎の「夏休み」という歌を思い出しました。


 ♪ スイカを食べてた~ 夏休み~ ♪

 ♪ 水まきしたっけ~ 夏休み~ ♪

 ♪ ひまわり 夕立 蝉の声 ♪ 


 昔の歌はわかりやすくてよかったなぁ~。






2025年8月5日火曜日

無花果の樹70本撤去する!

 ~クマとカミキリムシのダブル被害~



 近くの林からカミキリムシが飛来してきて、わが農園の無花果に被害を及ぼします。


 カミキリムシの幼虫は無花果の中に入って食い荒らしていくため、表面からは見えないのが厄介なところ。


 カミキリムシが中にいると思われる痕跡(小さな穴)を注意深く見つけ、針金を差し込んでホジホジして穴を広げ、園芸用キンチョールの細いノズルを穴に差し込んで液体を噴霧して退治するのです。


 跪いたり地面に寝転んで仰向けになったりの作業で、集中力と根気が必要なのですね。


 この作業を毎年やっていました…2年前の9月、クマに無花果の主幹を7本へし折られるまでは…。


 カミキリムシの幼虫の撤去作業を行っていたら、クマが近くに現れても、襲われるまでは気が付かないでしょう。


 クマの被害以降、カミキリムシ対策ができなくなりました。

 と…あっという間に無花果の樹が食い荒らされ、枯れていきます。


 昨年の春と秋で、移住して最初に植えた無花果を中心に約25本ほど撤去。

 今年の春と夏ですでに20本程撤去。


 無花果園の景観が変わりました。


 被害を受けている無花果の樹はまだあり、今年の収穫が終わったら撤去しなければならないと思われる樹も、見たところまだかなりあります。


 クマの被害とそれを受けてカミキリムシの被害が重なり、通常はここで「無花果は撤退」ということになるのでしょうが…


 撤退できないのです。


 理由は二つ。


・にかほの無花果が北限の無花果を名乗っていることが納得できないのと

・今年植えた無花果の苗木30本を含め、ここ3年くらいで100本新たに無花果を植えていることです。


しかも…


・今年トライした無花果の挿し木が試行錯誤の末うまくいき



 挿し木で苗木を増やすノウハウをしっかり学習してしまったのですよ。



 70本撤去しても、1~2年待てばまた元の景観を取り戻すことができるでしょう。


 来年は挿し木を倍以上に増やし、無花果中心の農園にリニューアルしようと考えています。


 拙ブログで何回か書いている「農園のリニューアル」というのは、無花果が主役の農園への転換のことなのです。






2025年8月1日金曜日

クマ捕獲のニュース

 ~バックホーで緩衝地帯を造れ!~


 越麻呂日記「日記」を名乗っていながら、7月16日以降2週間以上もブログを更新していないのはいかがなものか…



 という「いかがなものか問題」を受け、久しぶりの更新です。


 どこかの農園に設置されたクマのおりに、どうやらクマが入ったそうですね。



 大きなクマらしく体長は約1.2m。丸々と太っていたそうです…毛並みもよさそうだったらしいし…。


 ということは…もしかして、わが農園のマルベリーブルーベリーを食い荒らしていたクマかも。



 このままだとまともな社会生活を送ることもできないし、農園はもう閉鎖だぁ~~!と思っていたのですが、気を取り直していきますか。


 ただ、近くの公園周辺に頻繁に出没しているクマとは別の個体のようで、まだまだ安心はできません。



 クマ対策を個人で行うのは無理だし、電気柵を設置するにしてもコスト的に割が合いません。


 自分でできることといえば、緩衝地帯を造ることくらいでしょうか。


 我が農園は、居住区も含めてですが約8千坪、2.6ヘクタールあります。


 果樹はクマの生息エリアぎりぎりまで植えているため、農園の周囲の藪をバックホーで撤去するといっても、おそらく7~8百メートルくらいの範囲にわたって藪をなぎ倒していかなければなりません。


 一日や二日じゃ無理。この暑いのに…大変な作業です…。


 エアコンの効いた部屋で、会計監査の仕事をしていたころが懐かしいですが…


 もう後戻りできないしなぁ…。


 やるしかないでしょうね。