~クマとカミキリムシのダブル被害~
近くの林からカミキリムシが飛来してきて、わが農園の無花果に被害を及ぼします。
カミキリムシの幼虫は無花果の中に入って食い荒らしていくため、表面からは見えないのが厄介なところ。
カミキリムシが中にいると思われる痕跡(小さな穴)を注意深く見つけ、針金を差し込んでホジホジして穴を広げ、園芸用キンチョールの細いノズルを穴に差し込んで液体を噴霧して退治するのです。
跪いたり地面に寝転んで仰向けになったりの作業で、集中力と根気が必要なのですね。
この作業を毎年やっていました…2年前の9月、クマに無花果の主幹を7本へし折られるまでは…。
カミキリムシの幼虫の撤去作業を行っていたら、クマが近くに現れても、襲われるまでは気が付かないでしょう。
クマの被害以降、カミキリムシ対策ができなくなりました。
と…あっという間に無花果の樹が食い荒らされ、枯れていきます。
昨年の春と秋で、移住して最初に植えた無花果を中心に約25本ほど撤去。
今年の春と夏ですでに20本程撤去。
無花果園の景観が変わりました。
被害を受けている無花果の樹はまだあり、今年の収穫が終わったら撤去しなければならないと思われる樹も、見たところまだかなりあります。
クマの被害とそれを受けてカミキリムシの被害が重なり、通常はここで「無花果は撤退」ということになるのでしょうが…
撤退できないのです。
理由は二つ。
・にかほの無花果が北限の無花果を名乗っていることが納得できないのと
・今年植えた無花果の苗木30本を含め、ここ3年くらいで100本新たに無花果を植えていることです。
しかも…
・今年トライした無花果の挿し木が試行錯誤の末うまくいき
挿し木で苗木を増やすノウハウをしっかり学習してしまったのですよ。
70本撤去しても、1~2年待てばまた元の景観を取り戻すことができるでしょう。
来年は挿し木を倍以上に増やし、無花果中心の農園にリニューアルしようと考えています。
拙ブログで何回か書いている「農園のリニューアル」というのは、無花果が主役の農園への転換のことなのです。