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2025年10月27日月曜日

最後の収穫ー柿

 ~クマは間違いなく狙っている~



 越山農園の敷地内に設置した箱わなに、クマが入っていたのにはびっくりしましたが…


 最近ではこの町の役場の敷地内にもクマが出没したそうです。


 非常勤勤務ですが、秋田大学の敷地内にも…。


 最近はほとんど車での移動ですが、車に乗るまでの間にクマに襲われるリスクも当然あります。


 異常事態ですね。まともな生活ができない。


 毎年無花果は11月の上旬まで収穫できますが、今年は10月上旬で収穫はやめました。


 パルテールさんには申し訳ないのですが、リスクが高すぎてとても無理です。


 農園の果樹で残っているのはだけになりました。

 移住した当初からあった、立派な柿の木です。



 クマが最も大量に食べるのは、栗でもどんぐりでもなく、圧倒的に柿だそうですね。


 2年前はこの柿の木に毎夜クマがやってきて、全部食べつくしてしまいました。


 私は無花果を抱えて小屋に行く途中で、柿の木に登っているクマに遭遇。


 少しタイミングがずれていれば、襲われていたかと思うとぞっとします。


 今年もそろそろクマが来る時期だと思い、とりあえずバックホーの運転席に立って届く範囲の柿を収穫。



 500個くらい収穫しましたが、後はとても届きません。


 こちらの柿は私たちが育てた柿の木です。



 農家には柿の木がふさわしいと思って植えました。

 小屋の横には3本植えてあります。



 立派に育って大きな実を付けています。



 この種の柿は、秋田では珍しいそうですけどね。



 全部収穫して干し柿にしたところで、クマは干し柿を目的にやってくるでしょう。


 堆肥研究家の友人に連絡し、全部もっていっていただきました。


 これで果樹の収穫はすべて終了。


 後は畑に大根が残るのみとなりました。


 秋田県内で果樹園を営むのは、無理ということなのでしょうか。


 鈴木知事が自衛隊の援助を要請したそうですが、とてもいい判断だと考えます。


 クマに襲われる心配のない場所から、他人事のように呑気なことを言っている評論家の話などに、耳を傾ける必要は全くないと考えます。






2025年10月21日火曜日

決死隊 里芋収穫!

 ~リスク対応手続ーその2~



 先日サツマイモの収穫が終了し、畑には里芋大根を残すのみとなりました。


 大根はもう少し太らせるとして…問題は里芋です。


 リスクアプローチの観点から収穫を検討しましょう。


 まずはリスクを特定します。


 リスクはもちろんクマ!


 秋田県内では、1日6人もクマに襲われる事態になっていて、私の住んでいる町でもとうとう駅前にクマが出没したようです。


 クマに襲われると、仕事や農作業どころかゴルフやギターもあきらめることになりかねません。


 リスクが高すぎる場合、リスクを許容可能な範囲まで軽減できなければ、会計監査人を辞退する…じゃなかった…里芋の収穫をあきらめるという選択肢もありうるわけですね。


 里芋は横手市山内のがおいしいと評判ですが、我が越山農園の里芋はそれ以上に美味しいのです…山内の里芋食べたことないけど…


 5月に植えた苗は7~8センチの苗でしたが、今ではもう私の背丈くらいの高さに成長しています。


 こんなに大きく生長した里芋の苗は、見たことがありません。

 さぞかし養分を吸収したことでしょう。


 ではでは…リスク対応手続を検討しましょうか。


 まずはバックホーを出動させます。

 エンジンをかけっぱにして、重低音が辺りに響き渡るようにするのです。


 次に運搬機を近くまで運びます。

 里芋は運搬機で運ぶほどの量はありませんが、ガーガーと大きなエンジン音を鳴らしておくのです。


 その間に堆肥研究家が手際よく次々と里芋を収穫。


 私は耕運機でニンニクを植える区画の準備。

 ガシャガシャ音を出し、注意深くあたりを見回しながら畝を作っていきます。


 昼食を挟んで約4時間。

 この間も、外に設置されているスピーカーから大きな音でクマに対する注意喚起の放送が流れてきます。


 急がねば! 暗くなる前に…気持ちが焦ります。


 やむをえません!


 秘奥義「限界を超えてからが勝負!」


 を久しぶりに繰り出し、里芋の収穫とニンニクを植える作業を同時に終えたのでした。



 これを仕訳しましょうか。



 これで美味しい里芋をしばらく食べることができるのですが…



 無事だったのは、単に運がいいだけだったのかもしれませんね。





2025年10月15日水曜日

サルナシ決死隊

 ~リスク対応手続をとる~



 クマが頻繁に出没し、町内に設置されているスピーカーから大音量で「クマに関する注意喚起」が一日何度も流れてきます。


 まるで災害時のようです。


 そんな中、越山農園ではサルナシの収穫時期を迎えているのですね。


 サルナシは熟すとキウイのような味がするとてもおいしい果物ですが


(左がサルナシで右がキウイ)



 目的はサルナシ酒


 ただサルナシはクマの大好物。

 しかも数日前すぐ近くの栗の木がクマにやられたばかり…。


 会計監査でいうところのリスク対応手続」を計画し、覚悟を決めて出動しました。


 ケートラでサルナシの棚のすぐそばまで行きます。

 クマと遭遇したらすぐ避難するためです。


 次に役割分担を明確にします。

 私が監視役で堆肥研究家が収穫係。


 ポケットにはクマよけスプレーを入れ、最悪の事態に備えます。


 サルナシの棚のすぐ奥が藪になっているので…

 藪に向けてロケット花火を飛ばし、定期的に爆竹を派手にならします。


 収穫すること約1時間半。

 かなりの量が収穫できました。



 これだけあれば、大量のサルナシ酒を作ることができます。




 果実酒の中では、サルナシ酒が一番おいしいといわれていますが…

 サルナシは珍しいので、あまり作っている人はいないかもしれませんね。

 今年のサルナシは、かなり出来がいいです。




 きっとおいしいサルナシ酒が出来上がることでしょう。


 お酒にしなかったものは、熟すのを待って生でいただきます。

 いやはや…無事でよかった。





2025年10月10日金曜日

高級ブランド「紅はるか」ですケン

 ~サツマイモの収穫~



 警察がパトカーで、クマへの注意を呼び掛けながら町内をパトロールするという、異常事態になっています。


 サツマイモの収穫時期を迎えているのですが…


 芋掘りは楽しいので、二人で熱中して掘っていると、クマに襲われても気が付かない可能性があります…。


 どうしようか迷っていると、元太郎さんと近くに住んでいる遠藤さんが手伝ってくれるそうです。


 やれうれしや!


 ラジオの音量を上げ、バックホーを導入してエンジンをかけっぱにします。


 クマはエンジン音を警戒して近寄らないのでは?  多分…。


 4人で集中して収穫。

 2時間ほどで、150本ある苗についているサツマイモを掘りました。



 せっかくなので、お礼にいいところを持って行ってください。




 これなんかどうでしょう。



 高級品種「紅はるか」ですケンね!



 ねっとり系なので、焼き芋にピッタリです。





2025年10月5日日曜日

今度は親子連れのクマ

 ~農作業には危険すぎる環境~


 昨日は秋田大学医学部の創立50周年記念講演会フォーラム、式典、祝賀会に出席。


 夜中まで1日がかりでした。


 今日は朝からミニトマトの撤去作業開始…


 といってもあまりにも大変すぎて、昼食もろくに取らず夕方までかかっても、きつく誘引してある2千ほどの紐をハサミでひとつづつ切って外していき、イボダケを撤去するまでで精一杯…


 背丈ほどある苗木の撤去を始めるまでにはいきませんでした。


 この場所にニンニク玉ねぎを植えるのですが、


 この後苗木を撤去し、草をむしり、たい肥を投入して牡蠣殻石灰をまき、耕運機でかき混ぜて畝を作らなければなりません。


 植える準備だけでまだまだ3日以上はかかることでしょう。


 最近過労のせいか体調不良の状態が続いているので、私はもう疲労困憊で限界です。



 そんな中、町内の会合に出席してた堆肥研究家がクマの目撃情報を聞いてきたようです。


 最近近くの公園で頻繁にクマが目撃され、公園にはロープが張られて閉鎖状態。

 有線放送で「クマに注意するように」と毎日流れているので心配していたのですが…


 昨日はわが無花果園のすぐそばにある栗の実が、全部クマにやられたそうです。


 また、そのそばでは親子連れのクマが目撃されています。


 そんなこととは知らず農作業をやっていた私は、なんという大バカ者なのだろうか!


 9月中に第二区画の果樹や無花果の成木の撤去作業に合わせて栗の木も撤去したので、わが農園には今の時期あまりクマが食べるものはないはずですが…


 ポポーや残っている無花果の実もやられているかもしれません。


 もう農作業どころが、まともな社会生活すらできないような環境になってきました。


 本業で十分忙しいのに、わざわざハイリスクな環境で、しかも疲労困憊になりながら農作業を続ける必要があるのだろうか…


 スターバックスで…この町にはないけど…おいしいコーヒーでも飲みながら、読書でもしてのんびり過ごしてはどうか…


 ギターでも弾きながら、学生時代のようにフォークソングを歌っていたい…

 ゴルフも…もっとたくさんプレイしたい…


 

 この後里芋サツマイモの収穫はできるのだろうか…。


 あまりにも危険すぎる!





2025年10月3日金曜日

梅シロップ

 ~黄金色に仕上がる~




 ゴルフ場にまだ茶店というものがあったころ、カウンターの上に四角い透明な容器が置いてあり、中でぐるぐるかき回されているものがありました。


 梅ジュースです!


 一度飲んでみたことがあったのですが、ゴルフをプレイ中の乾いた喉を潤すには絶好の飲料だと思ったのですね。


 ただ値段が高くてなかなか手が出なかったのでした。

 いつか飲みたいだけ飲んでみたい!


 ゴルフ場に茶店がなくなってしまった今、梅ジュースは自分で作ることができるようになりました。


 梅並木の梅を比較的青いうちに収穫し、丁寧に洗います。


 梅酒の便を消毒し、雑菌が入らないようにします。

 雑菌が入ってしまうと、醗酵してしまうからです。


 材料は梅と氷砂糖のみ!

 梅酒用の瓶に、青い梅と氷砂糖を少しずつ交互に入れていきます。


 後はたまに瓶を傾けて馴染ませ、ひたすら待つだけ。


 梅の実の水分がじわじわと表面から出てきて、徐々にたまっていくのがわかります。


 待つこと2か月。梅シロップの出来上がり。


 瓶の中の梅を取り除き、ペットボトルに移し替え、冷やして保管するのです。


 黄金色に仕上がりました。



 非常に濃厚!

 飲むときはコップに氷を入れ、梅シロップを少しだけ入れて炭酸で割ります。


 こでらいね!!(注訳:こたえられない味! 美味しすぎてなんといっていいかわかりません)


  でらうま!!(注釈:名古屋弁でいうところの「どえりゃぁうみゃーでかんわ」)


 夏の農作業には最高ですが…

 問題は出来上がるのが9月ということ。


 去年作ったのがあるから飲めますけどね。


 梅酒はもう一生飲めるだけ作ったので、来年からは梅シロップをメインに作ることにしますか。