~高騰する苗木~
堆肥研究家が目指すのが「あけび園」なら、私は「ポポーの里」です。とりあえず今年は、いろんな種類のものを20本ほど確保して、適性を見るためにいろんな場所に植えてみる予定でした。ところがこのポポーの苗、入手しづらくなってしまったのです。
私がポポーという果物に注目し始めたのは、もう1年半も前のことです。世間ではあまりその名を知られていませんでしたが、なんとなくブレイクしそうな予感がありました。エスペランサ村発でポポーをヒットさせようとひそかに考えていたのです。
ところが、私のもくろみをもろくも打ち砕いてしまったのが、NHKでした。朝の番組でポポーが取り上げられたのです。それからしばらくしたら、今度は朝日新聞が、新聞紙面の1ページを全部使って、ポポーの特集記事を掲載しているではありませんか。一気にポポー人気が過熱してしまいました。日本人はこれだから困ります。
それ以来、ポポーの苗木の価格は高騰する一方です。最初見たときは3千円くらいでしたが、私が購入するころには5千円くらいになり、昨日のカタログを見たら、なんと8千円と掲載されていました。ネットで調べたら、3年物の接ぎ木がなんと1万8千円くらいもします。ここまでくると、もう手が出せません。
ここ一年くらい、「サカタのタネ」と「タキイ種苗」から、苗木や種のカタログを定期的に取り寄せていて、購入するつもりの苗木をいろいろ考えていたのですが、1月には農協からもカタログをいただきました。ところが、農協のカタログにはポポーは掲載されていません。そこで農協に直接出向いて、ポポーの苗が手に入るかどうか聞いてみることにしました。
うれしいことに、答えは「YES」です。ポポーだけではなくて、よほど珍しい種類でなければ、カタログに載っていなくても取り寄せていただけるそうです。やれうれしや!ただ、ポポーは人気があって、在庫があまりないそうです。とりあえず2種類10本予約しました。
その勢いで、自宅に帰ってから、今度は「タキイ種苗」に連絡してみました。ところがポポーはもう品切れだそうです。えっ!そんな馬鹿な。出遅れてしまいました。嫌な予感がして、今度は「サカタのタネ」に連絡します。こちらももう売り切れでした。しまった、出遅れいてしまいました。ポポーブームを甘く見すぎていたのでした。
仕方がないので、だめもとで「タキイ種苗」のHPを調べてみました。3年物はやはりすでに在庫ゼロでしたが、1年物ならかろうじてまだ残っていました。農協とは別の種類を10本購入することができました。うわ~!一安心です。
ポポーは1種類では育てるのが難しいそうで、混植がお勧めなのだそうです。今回、結果的に4種類20本購入することができました。
ネット等でいろいろ調べたのですが、実際に植えてみないと場所の適性がよくわかりません。リスクを分散して3か所に植えてみましょう。
苗はまだ届いていませんが、「ポポーにかける夢」の実現に向けて、第一歩を踏み出しました。