~手書き申告書作成者の反乱!~
確定申告の時期が始まりました。
私は税務に関しても専門家の一人なので、申告書の作成ソフトを用意しています。
申告書のしかるべき箇所にしかるべき数字を入力すると、あとはソフトが自動計算してくれるのでありがたいのですが…
なまじっか申告書のロジックを理解しているので、つい数字の整合性を確認する癖があり、かえって時間がかかったりして…。
今回驚いたのは、消費税申告書の複雑さです。
無料相談会や税務署・税理士会から依頼されている個別相談の場合は、手書きで作成指導しなければならないので、国税庁から出ている「消費税申告ガイド」を読んでみたのですが…
…これまともに読む人いますか?
まるで複雑なパズルのごとく。
よほど気持ちを落ち着けて冷静に読み始めなければ、解読できません。
電卓をたたけば、申告納税額はすぐに計算できます。ただこれを申告書に落とし込むのは至難の業。
たくさん増えた付表に延々と数字を転記していかなければなりません…
(付表1-2の①X欄の金額へ)転記と…。
たくさんの専門家からも同じ声を聴きます。
私の父親は税理士ですが、PCはできないので手書きです。消費税の申告書の作成は、頑張って1日1件が精いっぱい。
これでは中小の事業者の経理担当者に作成しろといっても、かなり厳しくないですか。
軽減税率適用が招いた、思わぬ大きなマイナス作用です。
これで反乱がおきないというのは、日本人は本当に温厚な民族だと思います。