ギターに用いるサイドとバック材は、見れば区別がつきます。
特に有名なのが「ハカランダ」。ギターファン垂涎の材料です。だいぶ前にワシントン条約で輸出入が禁止されてしまいました。
「ローズウッド」も、今年から輸出入が禁止されたそうですね。この先ギター制作はどうなるのか、大変気になるところです。
木目がとても特徴的なのが「コア」。
他にも「ブラックハカランダ」や「マホガニー」等がありますが、すぐに区別がつきます。
これに対してトップ材です。いろいろ種類があり、名前はもちろん知っています。
有名なのは、「シトカ」「イングルマン」「ジャーマン」「アディロンダック」の各スプルースです。
これがよくわからないのですね。自分の勉強不足もあるのでしょうが、直接実物を見比べて教えてもらわないと、ネットからはだけでは区別がつきません。
ギターの制作をお願いする際に、サイド・バック材はその都度指定してきましたが、トップ材に関しては、一度だけ
「ベァクロウ(クマが爪でひっかいたような木目のある珍し材)でお願いします。」
「ベァクロウ」はおそらく「シトカスプルース」ですね。
さて、今回頼んだのは、「アディロンダック」です。
アディロンダックは、戦前はマーチンギターによく使われていたらしいのですが、その後戦中に一部飛行機の部材に使われていたらしく、今ではもういい材料はあまり残っていないそうです。
マーチンのビンテージギターにはアディロンダックが使われているのですが、こちらは残念ながら手が出ません。
アディロンダックは、大きな音が出るらしく、引けば引くほど鳴りが良くなるそうです。
どんな音が出るか、楽しみです。