~「しったげ んめや!」とFさんは言った~
秋田では、「ものすごく」という表現を「すったげ」といいます。名古屋弁でいうところの「どえりゃあ」です。
ただ、私が住んでいる町では、どうも「しったげ」と言っているように聞こえます。「すったげ」と「しったげ」は、いったいどう違うのだろうか考えてみました。
私は、「しったげ」というのは、「もう死ぬほどすったげ」が短縮された言葉ではないかという仮説にたどり着きました。「しったげ=死ぬほどすったげ説」です・・・どうでもいいですか。
さて、何が「しったげ」なのかというと、ヤーコンです。
昨年の秋に収穫したヤーコンは、すったげいい出来栄えでした。そして、三種町で行われた体験農業の後の懇親会で、ヤーコン名人にたまたま出会い、
「ヤーコンは、おがくずの中に1か月ほど入れておくといい味になり、春まで食べられる」
と教えてもらったのでした。
おがくずは、小屋を作ってもらっていた大友建設の大工さんに分けてもらいました。小屋はヤーコン収穫時にはまだ完成していなかったので、助っ人のFさんところの小屋に保管していただき、たべ頃になったら教えてくださいとお伝えしていたのです。
さて、昨年12月末に、Fさんから電話がかかってきました。
「ヤーコン食べでみだども、しっっったげ、んめがった」
といいます。「んめ」とは「おいしい」という意味です。「死ぬほどおいしかった」といっています。名古屋弁でいうところの
「どえりゃあ うみゃ~で かんわ」
でしょうか。これ、以前どこかで書きましたね。
一般的にヤーコンは、味噌漬けにして食べるとおいしいと言われています。
最近、野菜などをたべて、「おいしい」という感覚を表現するときに、「あま~い」と言うことが多いようですが、ヤーコンはシャキシャキと歯ごたえがあり、とても甘いのですよ。
ヤーコンはたくさんあります。
さっそく私はネットで「ヤーコンのレシピ」を検索します。いろいろありました。その中で選んだのが、「ヤーコンめし」と「ヤーコンと豚肉炒め」です。
世の中に「何とかめし」というのはいろいろありますが、「何とかご飯」よりも格が落ちるでしょうか。「マツタケご飯」とか「タケノコご飯」といったらなんとなく高級そうですが、「イカめし」とか「牛めし」など「めし関係」は、なんか格下のような印象を受けます。
でもヤーコンめしは、たとえ格下だと言われようが、とてもおいしいです。私が断言します。食べてみればわかります。
来年はヤーコンをたくさん植えて、いずれレシピと一緒に販売するとしましょう。テレビや新聞で取り上げもらえないかなぁ。
きっとブームになると思います。