~犯人は?~
カラスは本当に頭がいいですね。覚王山に住んでいた時も、見張り役をつけ、集団でゴミのネットを持ち上げていましたし、ゴルフ場でもバッグの中に食べ物を入れておこうものなら、間違いなく持っていかれます。小物入れにキャンディーを入れていても、器用にファスナーを空けて持って行ってしまうのですよ。
先日聞いた話では、ケータイをもっていかれたのだそうです。ケータイで連絡を取り合ったりもするのだろうか?
野菜を作る場合、素人は通常苗から作ったほうがいいといいます。種から作るほうが安上がりですが、やはり難しいのだそうです。それにカラス問題もあって・・・。
畝に種を次々と植えていくと、その後ろではカラスが待ってましたとばかりに、植えた順番に種を食べてしまうのだそうです。しかも、追い払おうとすると、カラスに顔を覚えられてしまい、後で集団攻撃を受けるそうです。
「カラスとはなるべく目を合わせないように」
と、ご近所の釣り名人Kさんの奥様にアドバイスを受けました。そういえば耕運機で畝立てをしていた時も、カラスは全く恐れることもなく、すぐ近くまでやってきていました。おそらく土が掘り返されて出てくるミミズを狙っていたのだと思います。ほんとに近くまで来るので、石でもぶつけてやろうかとも思いましたが、アドバイスに従って、何事もないそぶりをしていたのでした。
今回野菜を育てる際には、基本に従って、枝豆以外は苗からいくことにしました。ただ、ジャガイモの場合は、芋を半分に切ったような種イモを植えることから始めなければならないため、苗からというわけにはいきません。
それに、ジャガイモの種イモはこれだけ大きいし、比較的深く埋めてしまうため、いくらなんでも土を掘ってまでカラスに持っていかれることはないでしょう。思っていた通り、種イモはしばらくの間無事でした。
種イモを植えて10日ほどたったでしょうか、土の間からジャガイモの芽が出てきました。いや~うれしいですね。かわいいやつよのう。
芽が出てくればもう安心です。カラスは芽は食べないので。
ところがしばらくすると、ジャガイモの種イモがいくつか掘り返されていました。えっ!カラスは芽は食べないし、ほかの動物でもいたずらしたのだろうか?と思っていたのですが、遠くから見ていたら、なんとカラスがジャガイモを植えたあたりをうろうろしているではありませんか。
行ってみると、種イモが芽ごと引っ張り出されています。なんと、カラスがジャガイモの芽を引っ張って種イモを取りだし、それを食べていたのでした。
カラスにやられたのは3割ほどでしょうか。芽だけになってしまったのを再び植えなおしたのですが、芽だけだと栄養がないのでたぶんジャガイモはできないでしょうね。でも、実験のためにそのままにしてあります。
カラス除けを何とか考えなければなりません。防御ネットという方法もあるのでしょうが、ジャガイモにネットは大げさでしょうか。
釣り名人のKさんにいい方法を教えていただきました。「釣り糸」を張りめぐらせる方法です。カラスは羽に触れるものを極端に嫌うらしく、しかも賢いので、いったん引っかかると二度と寄ってこないそうです。
翌日さっそく釣り糸を買ってきました。見えにくいと思われる一番細いやつ1,000mです。
これからは何かにつけて、カラスとの戦いが始まるのでしょう。
知恵比べなのだ。