~宮沢賢治の心境~
果樹の苗を植えた際には水をやったのですが、それ以来ほとんど雨が降った記憶がありません。ここのところの初夏のような晴天続きは、いつもの年だったら絶好のゴルフ日和ということで、いそいそとゴルフ場に出かけていくところですが、今年はそういうわけにはいきません。
先日も、HNKの7時のニュースで、「今日の最高気温が一番高かったのは秋田でした」と放送されていました。このままではまずいです。「日照りの夏はおろおろ歩き・・・」宮沢賢治の心境ですが、ただおろおろしているわけにはいきません。水を与えなければ・・・でもどうやって・・・。
村の集会の外には水道の蛇口があるのですが、そこから一番遠い果樹の苗までは、230~240ヤードくらいはあるでしょうか。ドライバーの飛距離が必要です。そこまで水道管をつなぐわけにはいかないでしょう。へば、なんとせばいいなや・・・じゃなかった、ではどうするの?
いろいろ考えた結果、またしてもバケツに頼るしか方法はなさそうです。1個100円のバケツが、これほど役に立つとは思いませんでした。
まずはバケツを10個くらいケートラに積みこみます。
N設計の奥様からいただいた、プラスチックの漬物樽もこの際使うことにしましょう。ジョウロも一番大きいのを買ってきました。全部に水を入れるのに15分くらいかかります。
ケートラに積みこんだバケツの水をなるべくこぼさないように、ゆっくりと移動します。ケートラで行けるところまで行きましたが、実はこれからが大変なのです。バケツの水をジョウロに移し替え、ジョウロ二つを両手で持ってとぼとぼ歩きはじめます。
一番近いところは20ヤードそこそこですが、一番遠いところまでは100ヤードくらいあるでしょうか。私の愛用しているゾディアの52°のウエッジでフルショット、ピンそば1.5メートルの距離です。この行ったり来たりを延々と繰り返すのです。購入した一番大きいジョウロは、13ℓ入ります。両手で二つ持って26㎏、重いです。もっと小さいのにすればよかった・・・がくっ。
ケートラ一台分の水を運ぶのに、30~40分くらいかかります。水を入れる時間を合わせると、ワンクール約50分です。これを休みなしで3往復。午後3時半くらいから始めて、終わるのはだいたい6時ころ。その後、植えたばかりの庭の雑木にホースで水やりを30分。
何か目的意識がないと、とてもこんなことはできないですね。
幸い昨日の夕方から雨が降っています。今日は水やりから解放されるだろうか。