~決断の時期~
3年に一度くらいは、結構大きな決断をしなければならないことがあるのですが、10年に一度くらいとなると、さらに重大な決断をしなければならない状況に追い込まれるようです。
私にとって、もっとも大きな影響があった決断の一つは、もう30年以上も前になりますが、東京から名古屋に移住した時でした。
当時は、日本で一番大きな監査法人であった「監査法人中央会計事務所」の、さらに村山監査室とともに最も人気の高かった「中瀬監査室」に在籍中でした。毎日霞が関ビルの32階に通勤して数多くの超有名企業の監査を行い、まだ20代でありながら部長クラスと対等に話ができ、肩で風を切って歩いていたのです。
入所以来、東京事務所では、仕事で移動するときは、グリーン車以外は乗ったことがありませんでした。公認会計士とはそういうものだという、中瀬先生の教えです。セブンイレブンの立ち上げ時に監査に行かせていただいたのもこのころでした。
今であれば、転勤願を出して移住できるのでしょうが、当時の「監査法人中央会計事務所」には名古屋事務所がなく(私が名古屋に来てから約半年後にできたのですが)、東京を離れるというのは、私にとっては重大な決意が必要です。何度も中瀬先生の部屋のそばに行っては引き返すということを繰り返し、とうとう名古屋移住を決断しました。
このときの決断がなかったら、某大手監査法人の名古屋事務所の統合はなかったでしょう。でも、決断してしまったので、後へは引き返せないのです。
話がそれました。
今、私の目の前に、「愛知自動車学校」と「名古屋自動車学校」の資料があります。57歳の公認会計士が、「大型特殊」の免許取得に挑戦していいものなのだろうか・・・。決断の時期なのです。