~怒涛のキムチ三連発~
「手作りみそ」の次は、いよいよ「キムチ」に挑戦です。渡されたレシピには、「センキムチ(白菜の即席キムチ」「カットゥギ(大根の角切りキムチ」それに「ペチュキムチ(白菜キムチ)」の3種類のつくりかたが書いてあります。今回も約30人中、男性は二人だけでした。
これらの3種類について、李先生が作り方を順番に説明していきます。生徒のみんなは、講義のときは前のほうに集まって話を聞くのですが、一人の若い男性(たぶん20歳代後半くらい)は一番前に陣取って、真剣なまなざしで李先生の話を聞いています。聞くどころが、手に持った鉛筆を激しく揺らしながら、必死でメモを取っているではありませんか。おそらく将来お店を持つために、己に厳しく料理の勉強をしているのでしょう。若者よ、がんばれ。
さて、李先生の講義は続きます。結局、3種類のキムチの作り方を、すべて説明してしまいました。説明が終わった後、李先生の号令が教室に響きます。
「ではみなさん、作ってください」
4人でひとチームなのですが、作ってくださいと言われても、残りの時間からいって、どのキムチを作りなさいと言っているのだろうかと、生徒たち(この場合私たちのこと)は話し合っていたのですが、どうやら3種類一度に全部作りなさいということのようです。これは大変です。生徒たちは大騒ぎ。みんなで手分けして、作り始めました。とたんに教室の中がにぎやかになります。こんなに面白い料理教室は、初めてでした。
出来上がったキムチは、しばらく時間をおいてから食べたほうがいいようですが、我慢できずに家に帰ってさっそく「白菜の即席キムチ」をいただきました。これがうまいのなんの。私はキムチにはこだわりがあり、市販されているものは「宗家キムチ」しか食べないのですが、今回作ったのは、これをしのぐ味でした。
さて、翌日さっそく粉唐辛子を購入してキムチ作りに挑戦です。でも食べてみたら、どうも味が違うというか、激しく辛いのですよ。何かが違うなと思って、レシピに書き込んだメモを読んでいたら、肝心なことを忘れていました。粉唐辛子は、かならず「韓国産」にしてくださいということでした。あちゃー!
韓国産の唐辛子を購入してきて作り直しです。レシピを多少無視して、にんにく多め、塩辛多め、砂糖少なめで作りました。ちょっとニンニクが多すぎたかなと思いましたが、我が家のオリジナルキムチの完成です。
問題は、キムチを作りすぎて、冷蔵庫の中がキムチだらけになってしまったことでした。これからも試行錯誤は続くのですが、どうやって食べきったらいいのか・・・。