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2013年12月2日月曜日

税理士法人設立の手紙

~勇気ある決断~


 自宅に手紙が届きました。昨年6月まで同じ職場にいた方からでした。退職後も何回かお会いしたり飲みに行ったこともあったのですが、無事に活躍していたようでしたので、安心していたのです。さてなんだろうと思って早速中身を取り出して見たところ、「税理士法人設立のお知らせ」でした。うれしかったです。


 退職すると聞くと、決まって「なぜ?」「どうして?」「何かあてがあるのか」と聞いてみます。そして、従来は大抵「ちょっと待て」と引き留めていたのですが、その頃は私の考えも変わっていました。

 
 名古屋事務所長をやっていたときは、私のところに「実はお話がありまして、時間を…」とくると、たいていが「退職の相談」「結婚の報告」でした。当時事務所は右肩上がりで急拡大していた時期で、人手不足で困っていただけに、そういう話があるたびに、「どっちだ」と緊張したものでした。


 本人が目的意識をもって「やめる」と決断したのであれば、それを尊重してやるのが大切だと思います。一回しかない人生ですので、自分のやりたいようにやるのが一番です。どうしようか悩んでいるのであれば、相談には乗りますが、本人がこれからもっと広い世界で羽ばたこう、飛躍しよう、あるいはほかの事に挑戦しよう、もしくはもう今の仕事は嫌だと感じているのに、無理やり引き止めるのは、引き留める側の都合にしかすぎず、無責任だと思うようになりました。


 最近は、今まで培ってきた知識や経験を生かして、「クライアントにいろいろアドバイスを提供し、クライアントに喜んでもらえる仕事がしたい」というケースが多いようです。「頑張れよ」と心から声をかけて送ってあげればいいと思います

 
 仕事をやっていて面白い、あるいは充実感を感じることができる瞬間というのは、自分が行った仕事に対して感謝された時だと思います。自分の仕事がお客さんに喜んでもらえるなら、モチベーションも高まるというものです。毎日の仕事が単に作業をこなすだけとなってしまったら、時間を売って給料をもらっているという感覚に陥ってしまいかねませんね。


  退職した彼は、1年ちょっとで税理士法人設立までこぎつけました。軌道に乗るまでいろいろ大変かもしれませんが、ぜひ引き続き頑張ってほしいです。

 
 私も励みになります。