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2010年9月30日木曜日

あきらめたらそれで試合終了か?

~思わぬプレゼントをいただきました~


  東海会会長退任後、何人かの方々が私の慰労会を開催してくださったのですが、プレゼントもたくさんもらってしまいました。その中で私が一番気に入ったのは、「あきらめたらそれで試合終了ですよ」というバッチです。このバッチをワイシャツの胸のあたりに付けてうろうろしていたのですが、気がついた何人かの人から「それって安西さんの言葉ではないですか?」といわれました。さっそく調べてみたところ、どうやらバスケットボールをテーマにした青春漫画「スラムダンク」安西先生が発言した言葉のようです。


  確かにあきらめたらそれで試合終了と言えるかもしれません。今年のプロ野球は、パリーグについては西武にマジックが点灯したにもかかわらず、ソフトバンクが最後まであきらめずに頑張り抜いて最終戦で優勝を決めましたし、セリーグも中日が巨人に最大8ゲーム差をつけられながら追い上げて逆転し、この原稿を書いている時点で首位を走っています。「あきらめてはいけんよ」という典型例だと思います。


  それでは我が人生において、あきらめてはいけないと思って頑張ってきたことがあるのだろうかと自問自答してみると、人生の岐路においてあきらめたこともいくつかありましたが、たとえば公認会計士受験に関して言えば、当時は合格率が5%くらいで250人前後しか合格しなかったのですが、確かにあきらめずに頑張りました。ワシントン条約で輸出禁止になっている木「ハカランダ」のギターも、20歳前後のころにいつかは手に入れたいと思っていたのですが、それから約30年後51歳のときに作っていただきました。


  では、今現在あきらめてはいけないと思っていることはあるのだろうか?


会計士業界をいい方向に導いていきたい・・・
事務所をいい事務所にしたい・・・
秋田に帰って農業に挑戦したい・・・
オールキルテッドメイプルのギターがほしい・・
シングルに・・・
志野の茶碗が・・・


  おっとっとだんだん現実的になってきたのでこのくらいにしますが、あきらめずに頑張ることはその人の人生にとって大事なことですし貴重なことだと思います。またそれを美しいことであるという風潮もあります。

  私などは単純ですのですぐ頑張ってしまうのですが、しかし一方で最近のストレス社会においては、がんばりすぎて精神的に不安定になってしまう人も少なくありません。試合終了どころか人生を終了してしまう人も後を絶たない状況が続いています。どこまで頑張れるか、なかなか難しいところです。50歳を過ぎたら精神的に成仏して、さっさとあきらめて気楽な人生を歩んだほうがいいと、五木寛之さんや嵐山光三郎さん等多くの著名人も語っています。無理は禁物・・・あきらめが肝心という言葉もありますし・・・。でも、もう少し頑張ってみますか。