東海会ニュースが東海会会員の皆様のお手元に届くのに、もう少し時間がかかりそうなので、ホームページのほうで一足先に新年のご挨拶をさせていただきます。
新年おめでとうございます。早いもので、東海会会長としての最後の年を迎えることになりました。これまで2年半に亘り、いろいろ会務にご協力いただきましてありがとうございます。残り約半年となりましたが、引き続き任期終了までがんばって行きたいと思いますので、よろしくお願いします。
平成22年もいよいよスタートいたしましたが、ここ数年、我々会計士業界を取り巻く環境は大幅に変化いたしました。昨年、内部統制監査の適用一年目が終了したところでありますが、一段落する間もなく、今度はIFRS(国際財務報告基準)導入の話題でもちきりです。適用する会社側も監査する会計士側も、今年はIFRS対応に追われる一年となりそうな予感です。
経済的には、円高・株安の影響やデフレ経済の中で、生き残りをかけた厳しい状況が続くことが予想されますが、心の中に「ゆとり」を見失わなければ、自分の身近なところに小さな幸せを感じる瞬間をいくつも見つけることができると考えているのです。経済や企業がどんどんグローバル化し、会計までもが国際化する中で、人々はやすらぎを求めているのですね。また、そういう国際化の時代だからこそ、日本人が本来持っている「おもいやり」とか「ひかえめ」の気持ちや、「侘び・寂び」の感性が重要視されてくるのではないでしょうか。今年は日本のよさをもっと見つめなおしたいものです。
会計士業界全体のことに目を移しますと、解決しなければならない課題もいくつか残されています。協会全体の財政構造改革と地域会の活性化という相反する問題をどのように両立させていくのか、試験合格者の未就職問題の対策をどうするのか、監査法人と個人事務所の関係のあり方、地域会の再編はどうあるべきか、公認会計士の広報のあり方、高品質の監査業務を提供し続けるための仕組の問題、CPE制度の更なる徹底等、いずれも重要な課題だと思っています。こういった課題を地道に解決していく努力を、今後とも続けていかなければなりません。
また、東海会の会務につきましても、先日新しい執行部が決定し、6月の総会後は新たな体制でスタートすることになります。ここ2年半に亘りまして、各委員会の皆様方には積極的に活動していただきましたし、私自身もホームページをはじめ、広報活動にはかなり力を入れてまいりました。4県合同の行事につきましては、残念ながらバンド結成というところまではいけなかったのですが、旅行やゴルフはこの後もぜひ継続していただきたいと思っています。最近は若い会員の参加者が多く、今後もぜひ盛り上げていただけたら幸いです。
今年はなかなか厳しい一年になりそうですが、私個人といたしましては、会計のプロとして活躍したい気持ちもありますし、ここ7~8年間忙しすぎてできなかったことをやってみたいとも思っています。また、一段落したら、新しい分野で活躍する機会を見つけてみたいという気持ちもあります。いずれにしても、常に気持ちに「ゆとり」を持って、しかも遊び心を忘れないように、これからの日々を過ごしていきたいと考えているのです。
今年も1年間、会員の皆様方のご活躍をお祈りしております。