~顧問相談役会に初めて出席した~
会計士協会の顧問・相談役の先生は、どこの地域会にもいらっしゃると思うのですが、東海会では顧問の先生が現在7名、相談役の先生は6名いらっしゃいます。歴代の会長経験者が顧問、叙勲を受けられた方が相談役という事になるそうです。皆さん、東海会の役員会に出席することが出来、特に昨年お亡くなりになられた服部先生は、毎回活発に発言されていたのを思い出します。
その、顧問・相談役会というのが年に1回、現役の会長を交えて行われるという事実は把握していたのですが、実はその中でどのような会話が交わされているのかという事は、今まで謎だったのです。前川前会長も、最初の顧問相談役会に出席されるときに、副会長も同席させてはどうかというご提案をされたらしいのですが、どうも却下されたようでした。また、事務局長を長年務めている大倉さんも、顧問相談役会にだけは出席したことがなく、私が尋ねても「これだけはわからんのですわ」という事で、ますます神秘性が増してきたのでした。
その顧問・相談役会に出席したのですが、何しろ初めてのことなので、何を準備して、どのような手順で進めていったらいいのか皆目見当がつきません。単なる雑談だけとは思えなかったため、最近の会務の状況をまとめて、とりあえずレジュメを作成しておいたのでした。
さて、当日です、顧問・相談役の先生方が続々とお見えになりました。肝心の前川前会長は所用のため欠席です。皆さんおそろいになったところで、さてどうしたものかとオロオロしていたのですが、とりあえず「え~っと、どうしましょうか?」と切り出したところ、相談役の先生から「あなたが招待したのだから、あなたが進めていきなさい」とのご発言があったのですね。心の中で「ああ、そうだったんですか」と思いましたが、初めての経験なのでしょうがないのです。
用意していた会務報告のレジュメをお配りして、それに基づいて最近の業界の動向や、本部理事会での報告内容を話していきました。話はスムーズに進み、皆さん静かにお聞きになっているので、私もほっとしながら軽快に話し続けていたのですが、今回の私の任期のときから、協会本部のガバナンス改革で、本部の副会長の人数が減らされたこところにさしかかったとき、思わぬ強い反応がありました。
今までは、東海会会長は、自動的に本部の副会長に任命されていたのですが、私の代からは、地域会会長から選ばれる副会長は、13ある地域会の会長のうち、2名が任命されることになっていて、今回は東京会と近畿会の会長が本部の副会長に選任されるという事になりました。「東海会から副会長が出なかったことは、すなわち東海会の地盤沈下である」という事なのですね。「オレが悪かった!」と素直に謝りたいところなのですが、すでに決まっていたことなので、私にはいまさらどうしようもなかったのです。それでもごり押しして「オレにやらせろ」と言うのも、東北生まれで控えめで自己主張をあまりしない私には、とても恥ずかしくてできない相談です。このあたりのところは、私も本部のガバナンス改革やいろんな事情を何度もご説明させていただいてがんばったのですが、東海会の行く末を案じていらっしゃる顧問・相談役の先生方には、なかなか受け入れがたい出来事だったようでした。このあたりは次期東海会会長にがんばってもらうことにしましょう。
次回の顧問相談役会は、12月の予定ですが、今度はどのような話題になるのでしょうか。またご報告いたします。