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2007年10月30日火曜日

CAPA大阪大会

~英語で挨拶してくれときた!~


 わが人生、51年も生きてしまうと、そろそろ残りの人生で何をやるかを考えてしまうのですね。今後何をやって、何をやらないかということを。これがまだ二十歳くらいだとすると、無駄な事でも大いに結構、いろんな事にチャレンジして、失敗しようが非難されようが、すべてのことが今後の人生において、すべて血となり肉となっていたわけです。


 ところが、残りの人生が限られてくるとなるとそうはいきません。特に今後何をやらないか、諦めるかが重要な課題となります。例えば食べ物でいうと、私はイクラをあきらめてしまっています。というのも、高コレステロール体質を反省し、ウニかイクラかどちらかを選択せよという究極の難問を自らに課し、結局ウニを選択してしまったからです。かつ丼やアン肝もおそらく今後は食べないことでしょう。日本酒も、この先飲める量も限られていますので大吟醸だし、大好きなビールのほうも発泡酒は飲まないことにしています。


 スポーツに関しても、もともと泳げないのでいつかは泳げるようになりたいと思っていたのですが、もう水泳教室に通うなどということもないのでしょう。泳ぐという快感を味わうことなく、我が人生は終わってしまうのです。スキーは事務所に入所当時、仲間と白馬や石打に行って楽しんだし、テニスも夏になると一週間のテニススクール軽井沢合宿に行ったりしたのですが、もう年だしなぁ、体も動かないしなぁ。せめてゴルフでシングルを目指すくらいでしょうか。


 先日、自宅マンションの狭くなった我が書斎のスペースを広げて有効活用しようと、いらなくなったものを片っ端から捨てて整理していたのですが、出てきたのですね、英語の教材が山のように。アルクの英単語コースにスピーキングマラソンや英文法マラソン、TOEC650点コースに730点コース、それにスピードラーニング等々。
 実は私は、標準語のほかに秋田弁と津軽弁の3ヶ国語を自由自在に操ることができるのですが、英語もものにしてしまおうと一時狂ったように英語を勉強した時期がありました。結局ものにならなかったし、今後残された我が人生において英語をマスターしようと努力することなどは二度とないであろうと考え、思い切って捨ててしまったのです。


 あ~すっきりしたと思っていた数日後の10月1日、PCのメールを見ると、会計士協会の本部から、「10月4日のCAPA大阪大会の懇親会パーティで、乾杯の挨拶を英語でスピーチしてください」という要請があったのです。ぬわんだって?と思いましたね。さっそく練習してみたのですが、頭の中に入ってきません。日本語であれば、挨拶文を忘れてしまっても、何か適当にしゃべることはできるのですが、英語ではそうはいきません。忘れてしまったら頭の中は真っ白け、そのまま立ち往生ということになります。同じ役回りを仰せつかった東北会会長の鈴木さんにさっそく電話して、一緒に対策を練ったのですが、結局は読むしかないよなぁという結論でした。


 さて、懇親パーティ当日、小宮山さんの挨拶の後、私の出番となるわけですが、小宮山さんは日本語で挨拶した後、なんと通訳なしで自分で英語で話し始めたではありませんか。これは困ったことになったと思ったのですが、いまさら何ともなりません。一応は暗記していたつもりでしたが、頭の中真っ白→立ち往生が怖かったので、日本語であいさつした後、英語を読むことにしました。緊張していたせいか、うまく発音できなかったのですね。ぐやじい!ただ、会場にいたほとんどの人たちが、日本人だったので、冗談で済んだというのが、せめてもの救いでした。


 懇親パーティは、マジックショーのイリュージョンが素晴らしく、大変楽しく過ごすことができたのですが、終わった後友人から、「今日は楽しかったね、越山さんの英語も聞けたし」と冷やかされてしまいました。
今後の我が人生において、もう二度と英語では話さないケンネと、固く誓ったCAPA大阪大会でした。