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2007年10月27日土曜日

金鯱の憂鬱

 皆さんこんにちは。わたくし名古屋に住む金の鯱です。名前はまだありません。普段は名古屋城の天守閣で、合戦の頃の夢でも見ているのですが、先日あるイラストレーターから突然呼び起されました。聞くところによると、来年名古屋で行われる日本公認会計士協会の全国研究大会のポスターに出てほしいということでした。もともと私の役割は、火災が起きた際に水を呼ぶことですので、カネボウ事件やライブドア事件などで、世間からいろいろ非難の火の粉を浴びている業界の守り神としてはふさわしいのではないかと考え、ここは久しぶりに一働きすることにしたのです。


 正式なポスターとして選ばれるにあたっては、ライバルがほかに2作ありましたが、特に大きな議論もなく、正副会長・広報部・事務局をはじめ東海会の皆さんに選んでもらいました。その後、イラストレーターに何度もお願いしていろいろ修正を重ねた結果、9月の下旬にやっと最終稿が出来上がったのです。
 さっそく出来上がった作品を会計士協会本部に送ったところ、思わぬ反響がありました。越山東海会会長に送られてきたメールの内容は、本部役員の意見としては、「品がないので見直してくれ」といったものだったようです。


 東海会としては、CAPA大阪大会に間に合うようにと作業を進めてきていたので、直前のこのような事態に苦慮したようですが、急遽写真をベースにした作品を2点(名古屋城を上空から撮影した構図のものと、駅前のビル群をデジカメで撮影しポスター用にアレンジしたもの)作り上げ、CAPA大会には3つの作品を用意して臨むことにしました。
 もし仮にCAPA大阪大会での評判が悪かったら、「すまぬ・・・おれが悪かった!」といって、素直に名古屋城に帰ろうと思っていたのですが、これがなかなか評判よかったのですね。当日、次回開催地の宣伝ブースでポスターを掲げて待機していた東海会の渡邉さんたちも「評判いいんだわ」と上機嫌でした。本部研修一課の方も一件落着といった様子で、「いろいろもめましたが、よかったですね」と、一緒に喜んでいたのですね。私(鯱のことですが)もこれでほっと胸をなでおろし、いったん名古屋へ戻ることにしました。


 10日ほどして、越山さんのPCに、本部研修一課から一通のメールが飛び込んできました。本部会館内の数箇所に名古屋研究大会のポスターを貼ることを確認したところ、一部の方々から今貼るべきではないと強い意見があったようです。
 このことを聞いた私は、谷底に突き落とされたような気分でした。そこまで嫌われているのかと。私のこのむき出しの歯は生れつきのもので、これはいかんともしようがありません。もうギブアップです。公認会計士という職業のイメージに、私はどうやら合わなかったようです。このまま静かに身を引いて、越山東海会会長の机の前に貼っていただき、この業界の将来をずっと見守っていきたいと思います。
私を生み出してくれた皆さんへ。ありがとうございました。