6月8日、とうとうこの日を迎えてしまったのです。ここ3年間、東海会副会長として、前川会長を微力ながら支えてきたつもりでしたが、東海会の会長に関しては、「ワシには関係ないケンネ」と、無関心的ケンネ症候群を決め込んでいたのですね。ところが、年明け早々前川会長から、突然「東海会会長を引き受けてくれませんか」と言われてしまったのです。この青天霹靂的緊急予想外困惑突発的無理難題要求に対して、私のほうとしては、法人業務が超多忙であること、体調不良であること、法人の許可がおりないこと、はっきりいって自信がないこと等、思いつくだけのお引き受けできない理由を突きつけて、「これでどうですか、まいりましたか」と、丁重にお断り申し上げたのですが、前川会長は「いや、まいりません。すでに本部の賀詞交歓会において、東海会は越山さんがやることになったからと、話してしまったのです」と言われるのですね。「それってありですか?」と内心思いましたが、鈴木正男先生や幅先生からも優しいお言葉をいただき、無謀だとは思いながらも、お引き受けさせていただくことにいたしました。
それ以来約5ヶ月間、東海会の会務に集中できるよう環境の整備を・・・と心がけてきたのですが、法人業務に埋没しながらまったく身動きできない状況で、時間だけが過ぎていき、いよいよ総会に突入してしまったというわけです。
総会では、会長就任挨拶と表彰式、総会終了後は懇親会での冒頭挨拶という役割を与えられていたため、あらかじめ挨拶の原稿を考えておきました。事務局長の大倉さんに聞いたところ、総会での挨拶は、テーブルがあるので原稿持参OK、懇親会はマイクのみのため、原稿なしということで、段取りしていました。いよいよ総会が開催される時間となり、前川会長の隣に座っていたのですが、前川会長もやはり挨拶の原稿を用意していたので、私も原稿持参OKね!という事で、すっかり安心しきっていました。ところがいざ総会が始まると、前川会長は原稿を持参することなく、淡々と挨拶を始めるではありませんか。これはいけませんという事で、私も自分の出番が来るまで、ひたすら原稿の暗記に努めていたのでした。
何とか挨拶も無事終了し、表彰式へと移っていったのですが、私みたいな若輩者が、30年間もこの業界で功労のあった方々を表彰するというのは、大変申し訳ない気持ちでした。後で写真を見たところ、私の背中が丸かったのですね。私が表彰するのは10年早いと思いながらも無事終了。
これから3年間、よろしくお願いします。