~花瓶として生きよ!~
愛知県瀬戸市のせいれい町から、名古屋市の藤が丘へ引越ししたころなので、今から三十数年前でしょうか。
藤が丘駅のすぐそばに、レイ・エ・ルイという名のテナントビルが建ちました(今は名前が変わっているかも…。)
そこで陶芸作家さんの個展が行われていて、購入したのがこの徳利。
朝鮮唐津です。
そのころは、朝鮮唐津の意味はもちろん、織部の何たるかも知らなかったのですが、なぜか惹かれたのです。
遠めに見ると、古陶磁としての朝鮮唐津に見えるのですが、近くで見ると、現代作家物です。
青みがかった釉薬がいいですね。
古陶磁としての朝鮮唐津だったら、おそらく200万円くらいはするでしょう。
購入時から徳利として使っていれば、お酒がしみ込んで今ではしっとりとしてきたと思うのですが、残念ながら使っていませんでした。
これからは、花瓶として使っていきたいと思います。
400年もすれば、古陶磁としての朝鮮唐津になっていることでしょう。
「昭和の後期か平成初期のものです。しかも無傷」
「おお!」
などと言っているかもしれませんが、そのころ私はいませんけどね。
ところで、今の生活を根本的に変えるきっかけにしたいと思い、「パーフェクト・デイズ」という映画を見に行きたいと思っています。