~紅葉したブルーベリーを添えて~
10月29日の日曜日、今シーズン最後の無花果収穫のつもりで、命がけで出かけました。
爆竹を鳴らし、ケートラのラジオを大音量でかけ、あたりを見回しながら慎重に収穫。
300個くらい収穫できましたが、立派なものは少なく、自家消費に回します。
その数日後、偶然付けたテレビで、熊の被害にあった人を治療した医師の特集が、放映されていました。
よく新聞で、「頭や顔をけがしたが、命に別状はない」という記載があります。
とんでもない!
けがをした人のX線写真の顔面は、もう言葉では言い表せないくらいの惨状です。
もはや顔とはいえないと思います。
猟友会の方の話を聞いたりネットの記事を読んだりして、言葉や文字でその状態は理解していましたが、映像を見ると、あまりのひどさに言葉が出ません。
果樹園が熊の被害にあい、家のすぐ近くに熊が来ているのがはっきりしているわが身としては、とても農作業どころではありません。
熊の被害に直面していてまともな日常生活ができない私にとっては、
「いつでも どこでも だれでも」 熊に遭遇…
という標語が、真剣みがなく他人事のように響きます。
年内の農作業はもう中止だぁぁぁぁぁ!…と思っていたら…
今日元太郎さんたち3人がやってきて、原木シイタケや原木なめこのあたりの藪を、大音量を発しながら刈り払い機で刈ってくれました。
この音なら…熊は来ないのではないか…最後のチャンス到来!とばかりに、ケートラで無花果園の中に入っていき、収穫開始。
最近暖かかったので、無花果はまだ収穫できました。約400個。
パルテールさんに販売できるほどの品質ではないのですが、自分たちで食べるには十分です。
樹には実が付いているので、まだ収穫できるだろうか…
いやいや…熊が出るかもしれないので…もう年内の農業はやめたほうがいいでしょう。
運悪く被害にあうと、残りの人生が台無しになりますからね。
我が農園のリスクマネジメント部長である、公認会計士の越麻呂からの忠告です。
本業に専念しろと!
確かにそうですね。