~無花果収穫開始~
越山農園では、無花果が収穫できるのは、9月上旬から11月上旬までの約2か月間です。
収穫が終了すると同時に後片付けと翌年の準備を開始。以後10か月間かけて育てていきます。
収穫は楽しいですが、育てるのは大変。
特に今年は、カミキリムシの被害がひどく、とても苦労しました。
必死に作業している最中は、
「こぉ~んなに苦労して…わが農園の無花果は、わしが一人で全ぇ~ん部食べるのだぁ~~」
と思ってしまいます…とても食べきれませんがね。
大変だったのは、むしろ無花果本人だったと思います。
昨年から今年にかけての冬は、氷点下6℃~9℃の日々が続きました。
北東北では育てられないと言われている無花果にとっては、かなりの負荷がかかっていたはずです。
でも、何とかこの寒さをクリアしました。
幼木には、こもをしっかり巻いていましたからね。
また、カミキリムシ被害の補修作業の最中に、豪雨災害が発生し、一部の無花果は倒木の下敷きになりました。
その後は約40日間全く雨が降らず、しかも連日の高温・日照り状態。
苦しかった!
幼木にはローテーションで、21個のじょうろを使い、よたよた歩きながら水を与えていましたが、成木には水やりできませんでした…
すまなかったっ!…心苦しかった…。
そしていよいよ収穫時期をむかえ、元太郎さんたちのおかげでカラス対策は万全でした。
しかし、カラスが近寄らないことをいいことに、今度はムクドリの大群が連日飛来してきます。
どうすんのよ…。
毎日毎日…困難との戦いですが…ようやく無花果の収穫が始まりました。
今年は水不足で全体的に小振りだし、昨年よりは数は少ないですが、この自然環境の中では十分です。
今年の無花果には愛着があります。
一個一個大切にして食べてあげましょう。
今日の午後にはパルテールさんが収穫にやってきます。
もうすぐお店に、越山農園産の無花果タルトが登場することでしょう。