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2019年2月3日日曜日

年金運用赤字14.8兆円

~私たちが払った年金は回収できるのか~


 安倍総理になってから、「年金の運用を株式に振り分ける割合を高める」といい始めたので、


 「私たち国民の年金資産を、株などというリスクの高いもので運用するなんてとんでもない!」


 と思ったものです。


 膨大な金額の年金資産が株式市場に投入されれば、買い手が増えるので当然株価は上昇します。

 「貯蓄から投資へ」とあちこちで叫ばれていましたし、会計士協会までもがそのようなことを言い始めました。


 でも実体経済が伴わなければ株価は上昇し続けることはないし、長期的には長続きしないので、ずいぶん無責任なことだと思っていました。

 大多数の人は、株で運用するなんて余裕資金はないのです。


 年金は老後の生活資金です。株価が暴落でもして年金支給額が減らされでもしたら、年金生活者は生きていけません。


 確定拠出年金であれば、個人が運用の仕方を選べるので、ハイリスクで運用するのは各個人の自由ですが、私だったら老後資金を株で運用することは絶対にしません。


 一昨日のネットや昨日の新聞で「年金運用赤字14.8兆円」と知ってびっくり。昨年10~12月の四半期での運用だそうです。


 14.6億円ではなくて、14.8兆円!


 消費税率を2%アップするのにこれだけ大騒ぎしているのですが、これによる税収増は5.6兆円。14.8兆円といったら、消費税率5%アップ分以上の金額です。しかもたった3か月で。


 国民の大多数は、長期的にはもう年金をあきらめているからおとなしいのでしょうか。


 「年金支給開始年齢を70歳に繰り下げれば、こんなにたくさんもらえる年金が増える」とか、

 「健康寿命ぎりぎりの70歳まで働け」


 と最近よく取り上げれれていますが、一方でこのような事態になっていることは、しっかり認識しておく必要があると思います。


 新聞では、「年金の支給額がすぐに減るわけではないので、冷静に対応しろ」といっていますが、「国民はだまされませんぜ。」とタロニャン君も言っています。


 深刻さが足りなさすぎると思います。