~楽しみながら農業ができないか~
昨日、顧問先の農業法人が、「桜名月」というお酒を持ってきてくれました。隣町の五城目町の造り酒屋「福禄寿」が造ったお酒だそうです。
酒米を提供したのはこの町の農業法人で、こちらも私の顧問先。おお!私も少しだけですが、移住してきた町のお役に立っているわけですか。
人口5千人を割り込んで超高齢化が進み、有権者の割合が9割を超えるこの町にとって、隣町と協力して物事を成し遂げるというのは、この町の将来にとってはとてもいいことだと思います。
昨日お酒を持ってきてくれた農業法人は、代表者がまだ30歳代前半で、経理の方は20歳代です。以前拙ブログで、決算作業の例として挙げさせていただいた、とてもスピード感のある法人です。
この法人は昨年の4月に設立したばかりで、秋田県の職員の方からのご紹介で顧問先をお引き受けしたのですが、経理と兼業の若い理事は、経理はやったことがないといいます。
私は記帳業務はやらないので、その点とても心配だったのですが、ご自分でもかなり勉強されているようだし、教えると飲みこみも早く、わからないことをそのままにしておかないで、すぐに質問してきます。私も丁寧に答えます。
いいですね。1年間やったので、もうすぐ独り立ちできるでしょう。
昨年は東京から体験農業希望者を招いて、米作りを経験していただいたそうですが、今年は米だけではなくて、「ネギ」にチャレンジするそうです。
秋田のネギといえば「白神ネギ」が有名で、最近すごい勢いで伸びてきています。収益性も高いそうですので、新規参入が増えてくる前に、収益の柱の一つとしてしっかり固めてしまえばいいと思います。
仕事を続けるためには、やはり仕事をやっていて楽しくなければ長続きはしないでしょうね。単に生活のためだけとなってしまっては、仕事が苦痛になってしまいます。
では私の場合、監査法人での生活が楽しかったのかと問われると、監査を通じてワクワクしたことなど一度もなかったけれど、「充実感」はもう信じられないくらいたっぷりありました。
充実感=楽しんだ
といってもいいと思います。
今は本業の占める割合がだんだん増えてきていて、農を生業としていないからかもしれませんが、やはり農業は楽しいです。
特に堆肥研究家は、農を楽しんでいます。決して楽ではないけれど充実感のある「農」これを
「楽農」
と呼ぶことにします。
都会を離れて地方に移住する人も、あるいは私の顧問先の農業法人の若い人たちのように、成長分野として農業を選択した人も、「農を楽しんで」ほしいです。