~心に秘めておくもの~
最近ほとんどテレビを見なくなりました。NHKの7時のニュースくらいは見ていたのですが、最近それさえもほとんど見ることはありません。
では夜に何をしているのかというと、最近はレーザーディスクを見ているのです。古いですね。
レーザーディスクのプレーヤーはすでにだいぶ前に生産を終了し、最近では部品さえも作っていないようです。したがって、今のプレーヤーが壊れたら、必然的にレーザーディスクを見ることができなくなってしまいます。
ビデオからレーザーディスクに変わったときに、ずいぶんディスクを集めてしまいました。音楽も映画も。それがすぐさまDVDにとってかわられ、今はブルーレイなのだそうです。ひどいじゃないですか。
引っ越しの時にそのまま処分してしまおうとも思いましたが、中にはこれは処分できないというようなものもあり、ハードと一緒に持ってきたのでした。
処分できないものの代表が、「昭和の歴史」です。立派なハードケースに入っています。高かったですが、これは買っておかなければならないと判断し、思い切って買ったのでした。
このシリーズでやはり一番印象に残ったのは、第二次世界大戦を取り上げたものでした。そして、当時のニュースや解説で、よくこのフレーズが出てくるのですよ。「一億総〇〇」というのが。
「一億総玉砕」
「一億国民全員特攻隊となり」
「一億総火の玉となって・・・ほしがりません、勝つまでは」
「一億総懺悔」・・・。
一億総〇〇の枠からはみ出した人は、まるで「非国民」扱いだったのでしょうね。
そして現在。「一億総活躍」だそうです。
昨年の8月から12月まで、社会福祉法人の施設を19日かけていろいろ回ったのですが、そこには活躍したくても活躍できない人たちがたくさんいました。おそらく全国にこのような施設が数え切れないほどあるはずで、人数も相当な数に上るでしょう。
また、今までさんざん働いてきてやっと定年を迎えて退職し、これから自分の好きなことをやって過ごそうという人もたくさんいることでしょう。
「活躍しろといわれたって、ワシには関係ないけんね!」
と、自ら「無関心的けんね症候群」を装う人だっているに違いありません(・・・私のことですが・・・)。
「我が社員総活躍」などと社長にいわれたら、この人大丈夫だろうかと心配になるし、私だったらちょっと引いてしまいますね。
堆肥研究家の活躍シーンを1月3日のブログにアップしましたが、堆肥研究家だって強制されているわけではないし、自分で「活躍したい」と思ってやっているのでもありません。単に面白いからやっているだけなのです。
今の時代、「一億総活躍」といわれても、時代錯誤としか思えないのですけど・・・。