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2015年3月16日月曜日

入手困難な原木

~あきらめかけていたけれど~


 「原木シイタケ」を作るための原木を入手しようと、地元の森林組合に連絡したのは昨年の12月のことでした。その森林組合では原木を扱っていなかったため、業者を紹介していただいたのですが、その業者も反応が悪く、この近辺では原木を扱っている業者はもういないということでした。


 その電話を受けて、拙ブログでは林業の現状について触れいるのですが、私の認識はどうやら甘かったようですね。


 2月の下旬になって、そろそろ原木シイタケのことが気になりはじめたので、別の森林組合に連絡をとってみることにしました。ネットで調べて「仙北東森林組合」に電話します。答えは「扱っている」ということでした。でも、11月から予約を受け付けていて、1月いっぱいで終了したそうです。えっ!そんなバカな・・・。


 しかたがないので、続いて「雄勝森林組合」に電話してみました。こちらもシイタケの原木やほだ木を販売しているのですが、やはり1月で終了だそうです。「横手森林組合」は・・・やはり予約でいっぱいでした。なんということでしょう。なぜ昨年の12月、地元の森林組合が駄目だったからといって、そこであきらめてしまったのでしょうか。私らしくなかったですね。


 秋田県が駄目なら山形県があるではないかということで、ネットで調べてみます。こうなったら、とことんやってみましょう。ありました。「山口薪炭」です。さっそく電話してみました。ただこのあたりはまだ大雪のようで、山の中にはまだ入っていけないそうです。時期が来たら分けてくれるそうで、3月20日ころに電話してくれということでした。とりあえず一安心です。


 でも、山口薪炭のある場所は、山形県の南陽町なのですよ。マップで調べたところ、片道約5時間です。ケートラ越麻呂号で、往復10時間。積み込み作業を入れたら、大変な労力です。でも今やらないと1年出遅れることになります。エスペランサ村の将来にとって、1年は大きいです。



 さて、そんな話を「元ちゃん農園」のGさんが村の集会所に遊びに来た時に話したところ、先日電話がかかってきました。Gさんの遠縁の方が、原木を扱っているということでした。必要なら分けてあげるというではありませんか。やれうれしや。さっそく出かけます。


 「原木シイタケ」のほだ木には「ナラの木」が向いています。可能な限りナラの木をいただくことにしましょう。また、「原木なめこ」はサクラの木が向いているのですが、育てるのが難しいようです。


 連絡を受けて、さっそく原木が積んである現場に行ってみたのですが、ほしいナラの木はサクラの木の下のほうに積んでありました。うわっ、ナラの原木を採るには、積んであるサクラの木を寄せなければなりません。原木自体は一本一本が結構な重さなので、取り除くのが大変です。しかもバランスが悪くなると、積んであるサクラの木がごろごろと倒れてきます。危ないです。


 私はこれ以上やると危ないので、もうやめましょうというのですが、Gさんはせっかくここまでやったのだから、やれるだけやろうといいます。私も覚悟を決めて、一本一本サクラの木の山を取り除いていくことにしました。なるべく腰に負担がかからないように、腕に力を込めて運び出します。


 結局そこに置いてあったナラの木は、30本ほどいただきました。そしてサクラの木も10本ほど。当初今年の目標としていた100本には届きませんでしたが、今年はあきらめかけていただけに、本当にラッキーでした。


 今回のことはいい教訓として、来年度は早めに行動しましょう。


 それはそうと、山口薪炭には行くべきだろうか・・・。