カテゴリリンク

2015年2月20日金曜日

アケビ園

~アケビの種からオイルが~

 私が確定申告で種苗代を稼いでいる一方、堆肥研究家もいろいろ準備を進めています。まずは「アケビ栽培」の研修会に行ってきました。そういえば私が「ポポー園」なら、堆肥研究家が目的とするところは「アケビ園」なのでした。


 今でこそアケビはマイナーな存在になってしまいましたが、子どもの頃は身の周りにごく自然に存在していたし、そのアケビを採って、中身だけおいしくいただいたものでした。


 名古屋では、アケビを見かけることはほとんどありませんでした。そのため、わざわざ山形県から取り寄せていたのです。そういえば、名古屋だけでなく、今では秋田でもあまりアケビは見かけませんね。里山が荒れてアケビが採れなくなったのか、店頭に出回る華やかな果物に押されて見向きもされなくなったのか...。


 かつて秋田県内で最大のアケビ栽培農家だったAさんは、体調を崩して引退し、後継者がいなかったので廃業。Aさんがアケビを栽培していたころは「山に行けば採れるのに、なんでわざわざ...」と白い目で見られたそうです。現在、秋田県でアケビを商品として栽培している農家は3軒だけで、最年少の方は80歳とのこと。


 堆肥研究家が一番好きな果物がアケビです。そのアケビを、「エスペランサ村の特産品」にしようというのが堆肥研究家の狙いです・・・といえばかっこいいのですが、要は自分が存分に食べたいらしいです。


 そのアケビ園ですが、どうやら先を越されてしまいました。アケビ研修会では、大規模アケビ園に取り組む由利本荘市の電気機器メーカーのことが紹介されました。その会社は、定年延長に伴う雇用確保のために、アケビの苗を1千本植えたのだそうです。うわっ!我がエスペランサ村で今年植える予定のアケビの苗は、20本です。それなら、量より質で勝負するしかないですね。


 アケビは中身がおいしいだけでなく、皮もいろいろな料理に使えるのです。家でよく作ったのが、マーボーナスのナスの代わりにアケビを使った、「マーボーアケビ」でした。ほろ苦さが少しあって、絶妙の味です。

 研修会では、冷凍アケビの皮を使ってさまざまな料理を作ったそうで、堆肥研究家は「アケビの皮のくるみ味噌和え」がことのほか気に入ったらしく、連日、食卓にはさまざまな食材(今は手元にアケビの皮がないので)のくるみ味噌和えが登場しています。


 一番意外だったのは、アケビの中にたくさんある「種」から、「アケビオイル」を精製することができるということでした。しかも、かなり良質のオイルだそうです。


 ここまでやるには、かなりの量が必要でしょう。20本といわず、もっと注文しておけばよかった。