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2014年5月26日月曜日

タケノコ堀り

~里山生活~


 エスペランサ村から戻ってきた私たちのところに、一本の電話がかかってきました。拙ブログの「原木しいたけ」に登場した名古屋市のMさんです。Mさんは、週末になると、ご自分で手に入れた恵那の里山を訪れ、畑を耕したり果樹を植えたり山菜をとったり、と〝農的生活〟を満喫されているのです。この生活を始めてから20年になるそうです。今回は「タケノコを掘ってみませんか」というお誘いでした。もちろん喜んで行くことにします。


 前回Mさんの里山を訪問したのは、これから春を迎えようとしていたときでしたので、木々が芽吹く前でした。新緑のときはさぞかし素晴らしい景色になっているだろうと想像できたため、その時にはぜひ再び訪れてみたいと考えていたのです。


 電話をいただいた翌日、恵那まで車を飛ばします。2回目なので狭い道にも慣れてきました。再び訪れた里山は、萌黄色(もえぎいろ)、鶸色(ひわいろ)、柳色などなど...美しい新緑でおおわれています。里山にあるログハウスの近くから見た景色は、まるで北欧を思い出させるものでした(行ったことないですけど)。


 3月に、Mさんの指導のもと堆肥研究家が植えたジャガイモは、ほらこの通り、無事に葉を伸ばし始めていました。


 周りを散策していたら、趣のある井戸を見つけました。エスペランサ村にも井戸があるので、これは参考になります。


 さて、今回訪れた目的は、タケノコ掘りです。今回は、私たちのほかに若者二人も参加します。おお、まだ20代の男女です。Mさんは料理学校にも通っていて、そこで知り合いになった生徒さん(女性のほう)が「ぜひやってみたい」ということのようでした。とても礼儀正しいお二人で、感心しました。


 鍬を担いで(担いだのは若者ですが)10分ほど歩いたところに、Mさんの別の畑がありました。畑の奥のほうに入っていくと、竹林があります。いよいよ採取開始です。タケノコがいたるところに顔を出しているのですが、その根元に向けて、鍬を一閃します・・・といえばかっこいいのですが、何しろ竹林の中ですのでなかなか思うように鍬を大上段に振り下ろすことができません。


 
 鍬を振り下ろしていると、だんだんコツがわかってきます。そして実際にタケノコが採れはじめると、面白くて止まらなくなります。次第に没頭して無口になっていくのです。


 タケノコ掘りは力仕事ですので、堆肥研究家がタケノコを発見し、それを越麻呂が掘り取るという役割分担です。ずいぶん採れました。

 
 ふたりの若者は、ケータイで二人並んで写真を撮って喜んでいます。いい光景ですね。私はひたすら、とった筍を袋に詰め込んでいます。たくさん掘ったのはいいのですが、掘りすぎて重いです。丈夫なずた袋に詰め込んで歩いた来た道を逆戻り。うわ~!それにしても重い・・・。


 Mさんはタケノコの掘り方を懇切丁寧に教えてくれましたし、道々食べられる野草やさまざまな草木の名前も教えてくれます。う~ん、すごい。「スカンポ」なるものも初めて知りました。それから、わらびの取り方も教えていただいたのですが、はじめてやってみると、こちらもつい夢中になってしまいます。(自宅に持ち帰ってあく抜きした写真です。)


 タケノコ掘りの帰り道の途中で、珍しいバスの時刻表を発見しました。一日に一本しかないバスの時刻表です。



 いただいた筍は、二人では食べきれないため、ご近所におすそわけです。そして、我が家のタケノコ(の一部です)がこれ。


 おいしかったのは言うまでもありません。エスペランサ村にも竹藪があり、放っておくとどんどん広がってしまうと聞いていたので、どうしようかと考えていたのですが、どうやら結論が出たようですね。