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2014年4月9日水曜日

知らないことを知らないといえる素直さ


~意外性の多い骨董用語~

 骨董をやり始めると、わからないあるいは聞きなれない言葉が次々に出てきます。その都度「焼き物辞典」で調べたりネットで検索したりして、用語に慣れるよう努力しているのです。
 
 私が今までぴんと来なかった言葉はこんな感じ。
 

n  金シャリ…「キンシャリ?」銀シャリなら知ってるけど?あるいは「仏舎利」というのがあるから、骨になんか関係あるの?えっ?えっ??状態でした。

n  インチン…頭の中では「インチンインチンインチンチン」とリフレインしてしまいます。

n  黄瀬戸関係…タンパン・あぶらげ?…アンパンや食パンとは違うようですが…あぶらげなら知ってますよ、あのあぶらげ、揚げたやつでしょう?黄瀬戸と何の関係があるの?

n  袋物…袋物は相対的に価値が高いのだそうです。袋なら私も持ってるけど…二つほど…胃袋と…。

n  桃山時代…桃山時代ってこんなに長かったっけ?出川直樹さんの解説によると、骨董業界では桃山時代から現代までを言うのだそうです。

n  雨漏り…外国人などは、単に汚いだけと思っているかもしれません。

n  育てる…お酒を掌に付けて塗り塗したりして、とろとろにすること。酒を飲むための言い訳に使うようです。

n  べべら…初めて聞いた時は、びっくりしました。

n  虫明け…虫眼鏡を連想しました。

n  三島…三島神社の暦といわれても、見たことないのでどうもピンときません。

n  志野関係の「鬼板」「ねずみ」…鼠と鬼ですか?

n  刷毛目と無地刷毛目と粉引の違い…要は白泥の量に違いがあるようで。

n  砧…昔の洗濯棒の事でしょ?青磁と何の関係があるの?

n  備前関係の「ゴマ」…いいネーミングだと思います。
 

 他にもいろいろあるのですが、例えば「片身代わり」「火襷」「かいらぎ」なんてかっこいいですね。茶碗の種類でも「井戸」「ととや」「雲鶴狂言袴」など、だれが付けたのか面白いネーミングだと思います。


骨董関係の本や雑誌を読んでいて面白いのは、骨董言葉には、なかなか洒落た用語が多いということです。先人たちの発想には、なかなか味わい深いものがあります。