~骨董の真贋を見極められるか~
「人が見たら蛙になれ」とは青山二郎さんの言葉です。別冊太陽の「青山二郎の眼」を読んでいたら、そう書かれていました。青山二郎さんが、自分が集めた骨董に対して語った言葉のようですが、はじめは何の事を言っているのかよくわからなかったのです。
でも、よくよく考えてみると「いいものは自分が見つけるから、他人が見たら蛙の格好をしていなさいね」と、作品(この場合骨董品)に語りかけていたということなのだと思えてきました。何という自信にあふれた言葉でしょう。よほど自分の見る目に自信がなければ、このような言葉は出てこないでしょうね。本物を見分けるには厳しい目が要求されるのだ!ということを言われたような気がします。
骨董の収集家であれば、だれでも贋物をつかんでしまうことはよくあることで、それによって勉強していけば本物を見分ける眼が養われてくるのですが、これがなかなか難しい。それに、だんだん目が肥えてくるにしたがって、知らないで購入した物が、贋物に思えてくるのには困ったものです。
購入できる資金の限られている多くのサラリーマンコレクターにとって、骨董で失敗しないようにするための最大の近道は、やはり信頼のおけるお店を見つけて、そのお店に足繁く通いながら、勉強させてもらうことだと思います。そして、とにかく買い続けるしかないというのがわかってきました。あぁ…。