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2014年2月13日木曜日

睡眠問題

~高梨選手の場合~


 相撲やプロレスもそうですが、サッカーの国際試合などは一対一(国対国)の試合ですので、とても力が入ります。ワールドカップなんかは特にすごいですね、たとえて言うと、気持ち的には戦争状態です。対戦相手のプレイが、いくらすばらしかったからといって、「今のシュートはすごいね」などと褒めたたえるようなことははしません。


 それに比べてゴルフは、マッチプレイは別として、相手との戦いというよりも自分との闘いです。自分の出来が良くても、それ以上の成績をおさめる人がいれば勝つことはできません。応援するほうも、例えば松山選手のパットが入ってくれと祈ることはありますが、ダスティン・ジョンソン選手のティーショットがOBになればいいなぁとか、あるいはジョーダン・スピースの短いパットが外れてくれと思うことはありません。アスリートゴルファーたちの素晴らしいプレイに、ひたすら感動しているのです。


  さて、今ソチで行われている冬季オリンピックです。オリンピックの場合は、一部の競技(例えばアイスホッケーやカーリング)を除いて、直接対戦相手と一対一で勝負することはなく、基本的には自分との闘いです。


 もちろん日本人選手を応援したいという気持ちはありますが、サッカーのワールドカップとは異なるため、比較的気持ちに余裕をもって、個々のアスリートたちの、とても自分ではまねのできないようなすばらしい演技に見とれているのです。


 テレビの解説を聞いていると、日本人選手のことを大げさに強調し、他国の選手のちょっとしたミスを、ことさら大げさに取り上げる解説に出くわすこともありますが、そんな解説には辟易してしまいます。精いっぱい頑張れば、たとえメダルがついてこなかったとしても、いいではないですか。


  ただ、高梨選手のことは気になりました。ネットのニュースを読んだところ、彼女は、普段は早寝早起きなのだそうですが、ジャンプの競技が夜に行われるからといって、ソチに入ってから毎日午前4時に就寝し、正午頃に起床する生活に変えたのだそうです。テレビを見たりして、無理やり起きていたようです。


  毎日深夜まで勉強している受験生が、試験が行われる時間帯に合わせて頭をはっきりさせるために、試験の2~3週間前から早起きに変えるということは、一般的に行われていることです。ただ、逆のケースで、しかも早寝早起きの少女が、いきなり毎日午前4時就寝に変えるという発想は、私には到底理解できませんでした。




 あれだけの圧倒的な実力者なのに、力を出し切れなかったようですが、午前4時就寝は、専門家のアドバイスだったのだろうか?ソチに入ってから急に調子が落ちたようですが、コーチや専門家のアドバイスに、「ノー」といえなかったのではないだろうか。