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2013年12月9日月曜日

風を読む


<新シリーズ 川柳番号 43

~変わり身の 速さだけは かなわない~
 
 ゴルフという競技においては、「風を読む」というのは大変大事なことです。フォローなのかアゲンストなのか、あるいは右からなのか左からなのか。風向きによっては、クラブが2番手くらい違うこともあり、それがゴルフの面白さでもあります。私はできれば風のない日にやりたいですけど。


 組織内においても、「風を読む」のがうまい人がいます。私が考えるに、大体3通りのパターンがあるようです。


一つ目のパターンは、「風見鶏タイプ」。今誰が一番影響力があるのか、情報を駆使して先を読むわけです。例えば政治家でも、ある党から立候補しておいて当選したにもかかわらず、党に逆風が吹いていると判断したら、別の党に鞍替えするケースもあります。組織の中においても、こういう人は珍しくないでしょうが、周りからは透けて見えて、笑われているケースが多いようです。


 二つ目のパターンは、「風よけタイプ」。例えば誰か(私でもいいですが)を、強い向かい風の盾にして、自分には風があたらないように避けてばかりいます。そして、風がやんだとたん、いつの間にか、その誰か(私でもいいですが)の前に、シャカシャカと出てきます。もともと上に立つ器でないのは自分でもよくわかっていて、気も弱いのですが、きちんと計算だけはしているようで、いつも3~4番手あたりに自分の立ち位置を確保しているようです。


 もう一つのパターンは、「逃げ足が異常に早いタイプ」です。例えば、伊勢島ホテル(古いですか)を担当することになった場合、「半沢直樹」であれば、常務に土下座してまで担当を外さないようにお願いしますが、みんなそんな人ばかりとは限りません。120億円の株の損失があるようですよ。」と耳元でささやいた途端、自分を担当から外すよう工作します。立場によっては、自分でこのようなことができてしまいますが、人として絶対やってはいけないケースです。


 私は、ゴルフにおけるアゲンストの風は、あまり好きではないのですが、生きていくうえでのアゲンストの風は、そんなに嫌いではありません。むしろアゲンストの風が強ければ強いだけ、新たな力が湧いてくるような気がするのです。

 
組織の中で、「風を読む」のがうまい人が、必ずしもゴルフもうまいというわけではないようです。


それにしても、宮里優作の優勝は、劇的でした。