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2013年7月26日金曜日

七人の侍で最後に笑ったのは…

~農業を見直すべきではないか~


 最近新聞を読んでいると、農業の記事が多くなってきたような気がします。日本の農業を何とかしたいという気持ちが伝わってくるし、私も興味深く読んでいるのですが、あるべき理想の姿だけが先行していて、現実問題を考えると今やろうとしていることと農家の思いとはなんとなくかけ離れているような気もします。

 農業の競争力を高めるために、農地を集約化して大規模化させて生産コストを下げて価格競争力を高めるということなのでしょうが、しょせん企業の論理を農業に押し付けるという発想にしか思えないのです。田舎の多くの農民は、都会という競争社会の利益追求型モデルは、はっきり言ってお断りしたいと思っているに違いないのです。難しいですね。

 耕作放棄地に太陽光発電をという試みがなされようとしていますが、今の法律だと農地の上にしかパネルを敷くことができなくて、これは今のところできないようです。では、法律を変えて耕作放棄地に太陽光パネルを敷き詰めて発電できるようにすればいいではないかと思いがちですが、太陽光発電を私のような一民間人ができるはずはなく、そうすると結局は大企業の資本が入ってくることになります。アイディアとしては面白いのですが、そうすると耕作放棄地は二度と農地に戻ることができなくなります。難しいですね。

 農業の事を考えると、いつも七人の侍のラストシーンを思い出します。最後に笑ったのは農民でした。この不確実な時代、日本の農業が頼りにされる日がきっと来ると思っています。そのために自分もいろいろ考えてみたいと思っています。難しいけれど面白そうです。


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