~どんなことがあっても変わらないものがある~
毎年この時期になると桜が満開になります。昔から職業柄4月1日になると行わなければならない業務(監査の事は書かないと新年に約束したので、このあたりの表現は難しいのですが)があり、ある会社にお伺いするたびに、立派な桜の木に咲いている満開になった花を確認して、また新年度が始まるのだなと気持ちを新たにしたものでした。
桜にもいろんな種類があるようです。昨年の11月、友人から小原カントリーでゴルフをやろうと誘われたのですが、理由は四季桜が満開だからということでした。こんな時期に桜が咲くのかなと思って半信半疑で行ったのですが、行く途中広範囲にわたって見事に桜が咲き誇っていたため驚いてしまいました。また、ゴルフ場の中でもあちこちに桜が咲いており、この時期ゴルフをプレイしながら花見ができるという、大変贅沢な気分を味わうことができたのです。
また、寒桜というのもあります。私が会計士補のころによく行っていた会社が、群馬県と埼玉県の県境にあったのですが、毎年2月に1週間ほどお伺いしていました。仕事の合間に寒桜の名所をご案内いただいたのですが、この時初めてこの寒い時期にも桜の花が咲くのだということを知りました。小さな花びらが控えめに咲いている姿はなかなかかわいげがあってよかったです。
もう一つ驚いたのが、京都のあるお寺(名前は忘れました)で見た桜です。時間制のタクシーで案内していただいたお寺に、なんとモミジと桜を同時に見ることができる名所があったのでした。確か足助方面にもこのようなスポットがあったような気がします。私のゴルフのホームコースには、一年中紅葉色をしているモミジが植えられており、いつも心を和ませてくれます。「ノムラ」というモミジだとキャディさんに教えてもらったのですが、 「ノムラ」 が正式な木の名称なのか、それともノムラという人がホールインワンでも達成して記念に植えた木なのかは、私自身わかっていないのです。
毎年この時期になると自宅近くの川沿いに咲いている桜を見に行きます。シーズンの終わりごろになると、川の中が桜の花びらでいっぱいになり、みごとに水面を覆ってしまいます。4年前に過労で体調を崩した時に、1人で桜を見ながらこの川のほとりをのんびり歩いていたことを思い出します。毎年変わらぬ風景を見ることができるということは、それはそれで幸せなことであると思っているのです。