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2012年3月23日金曜日

借金地獄に無関心でいいのか

~もう借金生活はしたくないのです~




 国の借金、つまり国債や借入金が、2012年度末には過去最大の1,085兆円ほどになるのだそうである。日本の人口1億2千万人で割ると、1人当たりなんと約900万円です。赤ん坊からお年寄りまで含めての平均金額です。二人家族で1,800万円、5人家族だと4,500万円です。大変な金額ではないですか。


 私の場合、大学卒業時にはスーツを一応1着持っていたのですが、社会人になると毎日それだけを着ているわけにはいきません。しょうがないのでスーツを買わなければならないのですが、なにしろお金がありませんでした。そこでやむを得ずキャッシングをしてスーツを購入しました。初任給はというと、今までいろいろ援助してくれた親に感謝の気持ちを込めて、父親にはカルチェのライターを、母親にはハンドバックを買いましたので、あっという間になくなりました。


 初のボーナスを当て込んで、当時はほとんど誰も持っていなかった27インチのテレビを購入したのですが、ボーナスの支給対象期間が、入所後勤務していた期間とあまり重なっていなかったため、見込み違いであまりもらえませんでした。またしてもキャッシングです。キャッシングのお金を返すためにさらに別のところからキャッシングをするという、まさに自転車操業の状態が1年ほど続いたでしょうか、頭の片隅には常に借金に追われているような嫌な気持ちがありましたが、まぁ何とかなるだろうという気分でした。


 月末になると当然のごとく生活が苦しくなるのですが、そういう時は同期入社のYさんから1万円ほど借りて、それでも飲みに行くのをやめませんでした。今考えると、ハチャメチャな生活です。


 車の購入も住宅もローンでした。それでも必死に働いて徐々に返済しているのですが、国の借金は自分自身の借金ではないとはいえ、これだけ膨らんだ金額を目の当たりにすると、なんとなく将来が不安になってきてしまいます。利息だって毎年膨大な金額になるでしょうし、利払いに汲々として、借金の元本自体は今後減るどころか膨らむ一方なのでしょうね。いくら消費税を引き上げて増税しても、国債の利払いに追われるような状況では、結局国民が借金の利息を払わされていることになってしまいます。


 今後長期的に人口が減少していく一方の日本ですが、少子化傾向にあるのは結局将来の事を考えると、どうしても防衛本能が働くからではないのでしょうか。これでは悪循環ですね。将来に明るい未来が待っていれば、辛抱強く頑張ろうという気持ちになるのでしょうけれども。


 日本の将来は本当に大丈夫なのだろうか、不安になってしまいます。