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2011年12月16日金曜日

年を取るのも悪くない?

~なんとなく心穏やかな心境に・・・~


 最近、自宅のベランダの窓から差し込んでくる穏やかな日差しにやさしい気持ちになって、ついボォ~っとしてしまうことがあります。ベランダには植物を目いっぱい植え込んでいるのですが、植物の葉が揺れると日差しもそれにつられてゆらゆら揺れ動いているのですね。このままずっとのんびり過ごしていたいなぁとなんとなく眺めていると、後ろから連れ合いが声をかけてきます。「爺っちゃん」と。おいおい、まだ55だぜ!人生これからが黄金時代なのだ。


 先日NHKで夜9時からやっているニュースを見ていました。男性のアナウンサーはたぶん私と同じくらいの年齢だと思いますが、その方がソフトバンク秋山監督にインタビューをしていた時に、「最近年を取るのも悪くないなと思うようになってきたんですよ」という発言をしていました。今年の日本シリーズは、落合ドラゴンズ秋山ホークスとの対決となったのですが、実はこの二人は現役時代、打撃タイトルを目指してしのぎを削っていた間柄なのですね。いつも落合の三冠王を秋山が阻むかどうかという構図でした。そういえばブーマーもいましたが。結局秋山がリードしていても、最終的には落合が逆転して三冠王を取るという結末で終わるのですが、その間の落合の発言や駆け引きがとても面白かったという記憶があります。


 今では落合は頭を丸めてしまいましたし、秋山の目じりには深くしわが刻みこまれていました。でもお互い年齢を重ねてから、別の立場で勝負するというのも、人生なかなか味わいがあっていいではないですか。アナウンサーはそんなことを言いたかったのだと思います。


 若いころは、年を取りたくないと思っていましたし、時間はすべての人に平等に流れているとはいうものの、年齢を重ねるにつれて一年一年が早くなるような気がするとはよくいわれることです。確かにその通りで、今年ももうすぐ終わろうとしているし、いったい自分はこの一年何をしてきたのだと思うことも事実です。でも一方で、年を取るのも悪くないという気持ちも、最近実感としてわかるようにもなってきました。なんとなくやさしい気持ちになってきたのでしょうね。


【年を取って変わったこと】
ゴルフの飛距離が落ちた。
若いころは「飛距離命」で、自分より飛ばす人が許せなかった。その代りOBも多かった。今は飛ばなくなった分、曲がってもOBゾーンまで行かなくなった。
酒量が減った。
若いころは日本酒は一升飲めたし、ウイスキーも一本空けることができた。ビールもどんぶりに入れて鉢巻きを締めて一気飲みをやった。俺がバカだった!今では一升飲めなくても、いいお酒をじっくり味わって飲むことができます。思えばワシも成長したのだ。
若いころは、酒にまかせて気に入らない奴は殴っていたし、世の中のおかしな出来事には目を吊り上げて怒っていた。でも最近では、しょうもない奴だなぁと許せるようになった。
一日を自分のために大事に過ごすようになった。
古いものの良さがわかるようになった。
日常の些細なことに幸せを感じることができるようになった。

 等々です。


 まぁそうはいっても、最近世の中がまた騒々しくなってきたため、まだまだ老け込むわけにはいかなくなってきそうな気配ではありますが。