~「金」がついに~
誘惑に弱いのである。思い込みが激しいほうなので、目の前に欲しいものがあると、どんなに時間がかかっても辛抱強く粘って手に入れようとしてしまいます。
以前このブログでも「日本酒の話」で〆張鶴の大吟醸のことを書いた(2010年12月10日・2007年11月20日)のですが、なかなか手に入らないお酒でした。10年ほど前にその存在に気づき、どうしても飲みたいと思っていたのですが、ある年の夏、車で新潟の村上市を走っているときに、偶然造り酒屋さんを見つけてしまいました。これも神様がめぐり合わせてくれたに違いないと思い、隣にある酒店に購入しに行ったのです。しかし残念なことに、大吟醸は毎年順番待ち状態で、キャンセルが出なければ予約すらできない状態でした。その後数年間にわたって年に一回通い続け、昨年やっと大吟醸の「銀」を手に入れることができたのです。もうここのお店の女性の店員さんとは、電話で注文できる仲となっていたため、今年もシーズンを迎えると早速電話で「銀」を注文。もしかしてと思って「金」もお願いしてみたのですが、やはりまだ厳しいようで、もしキャンセルがあればということでした。
11月下旬になって、お酒の入った段ボール箱が届いたのですが、数を数えたら一本多いではありませんか。「ん!」と思ってよく見ると、なんと驚いたことに「金」が一本入っていたのです。封筒を開けてみると、「金の大吟醸、一本やりくり致しました」と書かれていました。ありがとね。
今はもしかしてネットで注文できるようになったのではないかと思い、ためしに検索してみたのですが、特価と言いながらとんでもない値段がついており、しかも在庫数量ゼロでした。なんとなくホッとしましたけど。
日本酒については、やはり秋田と新潟のお酒がおいしいのですが、我が55年間の人生で、最もうまかった日本酒を3本あげよと言われたら、秋田の「寿保年」・「八海山の金剛心」・「〆張鶴(金はまだ飲んでないけど)」の大吟醸をあげますね。「寿保年」は、3年ほど前に造り酒屋の中を工場見学させていただき、すっかり顔なじみになってしまいました。「金剛心」もなかなか手に入らないのですが、ここ3年ほどお正月用のお酒として、なじみの酒屋さんから入手できるようになりました。〆張鶴「金」も長年の努力が実って今後は安定的に購入できるといいですね。
10年以上前に、日本酒のラベルを集めてはコメントを書いていたのですが、今その時のラベル集を繰ってみると、〆張鶴の本醸造のことが書いてあるラベルを見つけました。そこにはこのように書かれていました。
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