~第1稿が過激すぎて、東海会の渡辺次長に却下されてしまったのだ~
NHKドラマ「監査法人」の公式感想掲示板を読んでいたら、「バー・レモンハート 公認会計士 特別編」のことが書いてありました。そういえば、私もこの本の制作に監修として関わっていたのですね。
私が東海会の広報委員長を務めていた数年前、同時に本部の広報委員も担当していたのですが、そこでは公認会計士のことをもっと世間にPRしたいということでいろいろアイディアを考え、結局広報委員会のメンバー数人でプロジェクトチームを作って「バー・レモンハート 公認会計士 特別編」を作ることになったのです。
この本は、公認会計士の仕事や、当時新しく出てきた会計用語を、漫画でわかりやすく説明するために描かれたもので、私もこのPJチームのメンバーに自ら立候補して関わらせていただきました。立派に公認会計士協会が監修した本といえると思います。
今では大変懐かしい思い出となりましたが、チームメンバーでいろいろ議論しながら、出来上がってきた作品をいろんな角度から意見交換して、何度も何度も練り直して作り上げました。最終本が出来上がってきたときは、まるでわが子のように(私に子供はいませんが)いとおしく思ったものです。
というのも、その作品が出来上がるまでの過程が、実は大変だったのですね。なぜかというと、「公認会計士協会が監修している」というプレッシャーが重くのしかかっていたからであります。せっかく面白いストーリーが出来上がったと思ったのに、結局は「没」になってしまった幻の「道路公団編」もありましたし、内容や用語の使い方を、当時の担当常務理事をはじめ、いろんな方々に確認しながら作業を進めていったこともあり、一冊完成するのに何人ものメンバーが集まって、数ヶ月の時間を要してしまったのでした(何しろ会計士は言うことが細かいでなぁ)。
今回のNHKドラマ「監査法人」の監修は、私が個人的にお引き受けしたのですが、視聴者の数や予想されるストーリー展開、公認会計士から予想される指摘(何しろ会計士は細かいでなぁ)の嵐等を考えると、会計士協会が監修するというのは、難しいのでしょうね。会計用語の使い方まで一字一句細かくチェックされても、台本の締め切りもあるため困るしなぁ。第一話の台本がまとまったころには、すでに放映日が始まっていた、などという事にでもなったら大変だし、大胆なストーリー展開もその後の反響の大きさを考えるとリスクがあるし・・・という事で、それでよかったのだ。
とにかく、NHKのHPにある公式感想掲示板が、ドラマの反響の大きさを物語っていると思います。一度ご覧ください。
http://www.nhk.or.jp/dodra/kansahoujin/html_kan_bbs.html
最近は、面白いという意見と応援メールがほとんどで、つくづくこのドラマ制作にかかわってよかったな、ぐゎんばったかいがあったなぁと、じわ~っと自己満足しているのです。
そこで、またまた質問です。
Q2.もしNHKドラマ「監査法人」に公認会計士協会が監修で関わっていたらどうなっていましたか?
Ans
��. 公認会計士協会は、プロ中のプロの集団だから、もっとすごいのが出来た。
��. 放映日に間に合わなかった。
��. 「あり得ない!絶対にあり得ない!!」(あれっ?どこかで聞いたセリフですが)。