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2008年7月13日日曜日

「高品質より我ら生きる道なし」なのだ!

 研究大会まで後数日という7月11日、東海会事務局で打ち合わせを行っていたら、我が東海会のブログ制作会社の辻社長が事務局にお見えになっていたのです。打ち合わせ後、さっそく渡辺さんと辻さんの3人で、「うまい日本酒でも飲みにでも行きましょう」という事になり、伏見の居酒屋へと直行することになりました。
 辻さんの職場にはギターが置いてあるらしく、さっそくギターの話で盛り上がってしまいました。また、渡辺さんが1年間も封を切らずにキープしていたという、「八海山の別格大吟醸」をこの日のために開けてくださり、めったに飲めないうまい酒とギターの話で、大変楽しく過ごすことができたのです。
 ギターの話をしているうちに、今日は7月11日だということに突然気がついてしまったのですね。11日といえば、世界的に有名なヤイリギターの「ゴッド・ハンド」こと小池健司さんが、「匠の肖像」というテレビ番組に出る日だったのです(録画ですが)。
 小池さんに、オリジナルギターを頼んだのは、今回が3台目になるのですが、2週間ほど前、小池さんから「中日新聞の岐阜版の写真撮影に、私のギターを使わせてもらいました」とのFAXがあり、さっそく岐阜県に住む方に、新聞を取り寄せていただいたのですが、私のギターを弾いている小池さんが、バッチシ写っていたので私も大満足だったのです。その後、7月には入ってから、完成したギターを受け取りに行ったのですが、その時たまたまテレビドラマの「監査法人」の話になり、小池さんも負けずに「ワシも今度テレビ愛知に出るんだわ、夜10時ころの匠の肖像という番組で、ほんの3分ほどだけどね」などと恥ずかしげに自慢していたのでした。「もしかして私のギターがまた写るのですか」と聞いてみたのですが、はっきりしたことはわからないようでした。「必ず見ますよ!」とお約束をして、ヤイリギターを後にしたのです。


 2次会に行きましょうという、渡辺さんの魅力的な誘惑をなんとかこらえきって帰宅。さっそくテレビ愛知の匠の肖像を、目を皿のようにしてみていたのですが、なんと、それはそれはすばらしいギターが写っていたではありませんが。そしてそのギターは、なんということでしょう、私が先日取り寄せてきたギターだったのです。
 このギターの元になったのは、昨年横浜で行われた展示会に出展するために小池さんが制作した自信作で、指板と本体の表に美しいメキシコあわび貝で彫刻された、芸術的な作品を、たまたま私がヤイリギターに遊びに行ったときに目撃してしまい、私にもブラジリアンローズウッドで同じような彫刻で作ってくださいと依頼して、制作していただいた作品なのです。オリジナルは、指板の花柄模様の中に、裸の女性が掘ってあるのですが、私のカミサンが「裸の女性はけしからん。三毛猫にしなさい!」というネコの一声で、花柄模様の中には三毛猫がさりげなく掘ってあるのでした。番組を録画しておけばよかった。残念。
 初めてヤイリギターにおじゃましたのは、今から数年前になるのですが、その時何気なく工場内を見回していたら、大きな横長の木にその会社の社訓が書いてありました。


「高品質より我ら生きる道なし」


 と、ど~ん!と書かれていたのですね。ちょうど我々会計士業界が、いろんな不正会計で揺れていた時期だったため、さっそく矢入社長の許可を取り、デジカメで撮影して拡大印刷し、現在私の机の前に貼ってあるのです。
 本来であれば、今回の研究大会の前夜祭で、私の新しく出来上がったギターと、寺井尚子さんのバイオリンとのコラボレーションといきたかったのですが、私のギターの演奏の品質に若干の問題ありという事で、その夢はかないませんでした。でも、あの激しかった生演奏を間近で見てみたら、私の場合つくづく挨拶だけでよかったなと、あらためて思ったのでした。