昨年の暮れ、「専門家向けの事業承継セミナー」があるというので行ってきました。
税務対策であれば、専門家なら知っているはずです。あえて「専門家向け」というのでどういった内容かと思ったのですが、テーマは「M&A」でした。なるほど。
早めに着いたので新聞を読んでいたら、魁新聞の記者から取材を申し込まれました。
若い女性の経済記者でしたが、的確な質問を次から次へと繰り出してくる、とても頭のいい方でした。
これから様々な分野で経験を積んでさらに研鑽を重ねていけば、優秀な経済記者になるでしょう。
若者よ頑張れ!おじさんも頑張る!
さて秋田の事業承継です。
事業承継というと、だれでも親族内承継を思い浮かべます。自分の子息子女に継がせるのです。
ところがある資料によると、20年ほど前は9割以上が親族内承継だったのが、最近では6割くらいまで落ち込んでいるようです。子息子女に限るとなんと4割だそうです…意外ですね。
秋田の場合はどうでしょうか。
オーナー経営者は、自分の財産のほとんどを会社につぎ込んで成長させてきたはずですが、いざ親族に事業を継がせるとなると、壁に突き当たります。原因は二つ。
- オーナーの立場からすれば、親族の中に適切な後継者が見当たらない
- 親族の立場からすると、事業を承継するという意欲がわかない…若者たちは秋田を離れていきます。
今後も親族内承継は、減少していく傾向があるといわれていますが、秋田の場合はさらに顕著となるでしょう。
親族内承継ができないとなると、親族外の役員か従業員へ承継させるか、第三者に売却するしかありません。M&Aです。できなかったら…最悪廃業になってしまいます。
M&Aだとオーナー経営者は手元に資金が入るので、ハッピーリタイアができますが、売却先を探すのが一苦労です。
もう一つ重要なのが、会社の売却価額を決めることです。企業価値評価ですね。
ブログなので細かくは書けませんが、これは私たち専門家の仕事なのですよ。
東京のコンサルに任せないで、秋田の専門家で対応したいものです。