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2013年9月4日水曜日

無職であるということ

~堆肥研究家ではだめか~


 旅館にいったりすると、宿帳にいろいろ個人情報を記載することになります。その際にそこには必ずといっていいほど職業欄を記入する箇所があります。この職業欄は何のために記載するのでしょうか。

 仮に怪しい職業に就いていたとしても、わざわざ例えば「麻薬密売人」ですとか「怪しい税理士」ですなどと本当の事は書かないでしょうし、書く職業によって先方の態度に変化があるのであれば、「税務署員」とか「古美術愛好家」あるいは「ホワイト・ウォーカー」「ホームレス」などと書いた時の、相手の反応をみたいような気もします。

 書ける職業があるうちはいいですね。働いていない、いわゆる「無職」の場合はどうしたらいいのだろうか。

 私の連れ合いは、今年の3月までまる30年間教員生活を送ってきましたが、3月末で退職し無職となりました。その後、いろんな書類や申請書を提出しなければならない時に、職業欄があると「無職」と記載しなければならないため、かなり抵抗があるようです。「元教師」と書くわけにもいかないし・・・

 その点公認会計士はいいですね。組織の中にいたとしても、職業欄は公認会計士だし、仮に組織を離れ、仕事がなくてぶらぶらしていたとしても、公認会計士と書けばいいのであって、職業欄に困ることはありません。

 大昔の川柳に「相撲取り まわし外せば ただのデブ」というのがありました。政治家も落選したら「ただの人」だと言われます。一般的にも組織を離れたとたん、あるいは肩書が取れたとたん、驚くほど魅力のない人間に見えてしまう人もよくいます。人はたとえ無職になったとしても、何らかの肩書があった方が落ち着くのでしょうか。

 さて、私の連れ合いには「エスペランサ農園の理事長」はどうかといっているのですが、肝心の農地をまだ取得することができていないため、農民となるためにはもう少し時間が必要のようです。その代わり今、猛烈な勢いで堆肥の造り方を勉強しているので、「堆肥研究家」と職業欄に書いてはどうかと提案していますが、全く相手にされていないのです。


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