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2011年11月28日月曜日

落合博満監督よ、ありがとう!

~最後まであきらめてはいけない~

「会計の扉」の過去ログに昨年10月9日に書いたエッセイがあります。タイトルは「中日が優勝した」~当たらない予想~でした。今年の日本シリーズが終わったのが11月中旬ですので、選手たちも長いシーズン大変だったと思います。心から感謝したいと思います。お疲れ様でした。


  中日ドラゴンズの戦いぶりに関しては、今年はなかなか打てない、点が入らないということで、当初はかなり悲観的に考えていました。それが確か夏頃の試合だった思いますが、ナゴヤドームで行われた対阪神戦で、ピッチャーの真上に上がったフライを森野選手とブランコ選手が取り損ねたり、信じられないようなエラーを重ね、力投するネルソンに報いることができなかった試合があったのです。今年優勝できなかったとすると、このゲームが後々響いてくるのではないかと思われるような印象に残る試合でした。その後ゲーム差は10まで広がります。昨年は8ゲーム差をひっくり返したとはいえ、今年は間違いなく無理、下手をすると横浜には悪いのですが、5位もありうるのではないかとさえ考えてしまいました(再びすまなかったっ!落合)。ただ、唯一の望みは、ヤクルト戦をたくさん残していたのと、早めに苦手の神宮での試合を終わらせていたことでした。ただ、終盤になってもヤクルトとの差はなかなか縮まらず、常に5~6ゲーム差があります。最後の望みはナゴヤドームで行われる9試合を、7勝2敗ぐらいで戦うことができれば・・・もしかして・・・という淡い期待だけでした。


  そんなときに突然でてきたのが、落合監督の解任発表です。これには驚きましたね。結局最終的に中日は、10ゲーム差をひっくり返しての逆転優勝!最後まであきらめないという気持ちを監督はじめ選手たちが行動で示してくれました。


  今年のレギュラーシーズンは、球場まで足を運んだことがなかったのですが、落合監督の最後の雄姿を見届けねばならぬということで、クライマックスシリーズ2試合と日本シリーズ1試合をナゴヤドームまで見に行きました。特に日本シリーズは、圧倒的にソフトバンクが有利と言われる中、第7戦まで死力を尽くして戦う姿は感動的ですらありましたね。最終的には日本一にはなれなかったとはいえ、選手達の気持ちが痛いほど伝わってくる7試合でした。ありがとうございます。


  最後に一言。シーズン中ずっと辟易させられたのは、中日新聞に掲載される鈴木孝政の結果論解説でした。何とかならないものかと思っていたのですが、その極めつけが、日本シリーズ最終戦が終わった翌日の解説記事です。「負けたけれどもよくやった」というねぎらいの言葉は一言もなく、ここぞとばかりに負けた原因を、ひたすら落合監督の7戦を通じた采配ミスであると批判していたのですね。なるほどと思って読んだ中日ファンはいるのだろうか。「結果論解説の集大成」的解説でした。こんな人がコーチになっても、選手は誰もついてこないだろうに。