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2011年5月18日水曜日

電気の大切さを知る

~冷えたビールだけは確保したいが・・・~


 人類史上重要な発明といえるものをいくつか挙げよと問われた場合、真っ先に思い浮かぶのが「ことば」「文字」「紙」「簿記」等ですが、「電気」もかなり上位に食い込むのではないでしょうか。普段当たり前のように使っている電気ですが、電気がこの世に存在しなかったら、人類はかなり不自由な生活を強いられるはずです。


 私は朝起きるとまず洗面台の蛍光灯を付け、電気カミソリでひげをそります。その後シャワーを浴びてドライヤーで髪の毛を乾かし、お風呂場を換気します。電気炊飯器のご飯は保温されており、電気ポットにはお茶を飲むためのお湯も保温されています。冷蔵庫からおかずを取り出し、電子レンジで温め、おもむろにテレビをつけてニュース番組を見ながら朝食タイムです。トイレでは便座も適温に保たれているというわけですね。そして出勤時間までケータイも充電されています。
 このように、私たちの日常生活に電気は欠かせないものになっているのです。
 

 3月決算会社の監査で忙しくなり始めた4月の中頃、夜中に帰宅して遅い夕食を取り、後片付けをしている最中に、突然我が家の電気が全面的に落ちてしまいました。突然目の前が真っ暗状態となってしまったのです。たまたま2本だけ用意してあったろうそくとマッチを取り出して火を付け、枕元の懐中電灯を持ち出してまずは心を落ち着けました。とりあえずこの地区が全面的に停電状態なのか窓からのぞいて確かめたのですが、外は灯りがついています。また、同じマンションの様子をうかがったのですが、どうやら停電したのは我が家だけのようでした。ブレーカーは落ちていなかったし、原因がよくわからなかったので、もう夜も遅いしこのまま朝まで寝てしまおうかとも考えたのですが、電気がないと冷蔵庫の冷凍食品関係が全部だめになってしまいます。やむなく、修理を行ってくれる連絡先をインターネットで調べようとPCを立ち上げようとしたのですが、当然のごとく電源は入るはずもありません。そこで、最低1年間は保管している領収書関係の箱の中を捜して電気料金の領収書を取り出してみると、緊急の連絡先が書いてありました。深夜でしたのでつながるかどうか心配でしたが無事に連絡することができ、30分ほどで我が家に駆け付けてくれました。24時間体制で対応していただいているようで、大変ありがたいことです。


 ということで電気の大切さをあらためて認識したわけですが、このたびこの地区に電気を供給していると思われる浜岡原子力発電所が急遽停止されることになり、電力不足を解消するために私たちも節電に全面的に協力しなければならなくなりました。私の実家は、私や弟が公認会計士試験や税理士試験に合格して一人前になるまでは、大学が二人とも私学だったこともあり経済的にも大変厳しい時期を過ごしていましたので、蛍光灯は夕方7時には消してしまい、テレビの明かりで夜を過ごしていた時期が長くありました。これから夏に向けて電力消費量が増えてくると思いますが、昔はエアコンもなかったし、この時の体験を考えれば節電などいろいろやることができるのだ。でも、仕事から帰って風呂上がりに飲むビールを冷やすだけの電気だけは確保させてください。