~トラクターはすごい!~
エスペランサ村の果樹・畑地帯は、「第一区画」から「第三区画」です。「第四区画」はキノコや山菜の地区ですので、開墾の必要はありません。それでも開墾が必要な面積は、1ヘクタールくらいはあるでしょうか。
さっそく訪れた「水菜土農園」のMさんといろいろ話をした後、トラクターで土を掘り起こす場所の確認を行います。畑の「第一区画」だけでも・・・と頭をよぎりましたが、昨年バックホーで天地返しを行って一冬越した後の土は、固く引き締まっています。どうしても一度はトラクターで掘り起こさなければなりません。私は思い切ってお願いします。
「あの~、ここからずぅ~っと向こうの、端っこのほうまでなんですけど・・・」
話題の桐生が全力で走っても、18.6秒くらいはかかる距離です。でも私の心配をよそに、Mさんは快く引き受けてくれました。明日は雨なので、今日やれるだけやりましょうと。
しばらくするとMさんは、轟音を響かせてやってきました。トラクターを見てびっくりです。一般的にトラクターというと、大きなタイヤを思い浮かべますが、Mさんのトラクターは、キャタピラでした。しかもかなり大きいです。大潟村ではよく使っているようですが、私は初めて見ました。
掘り起こしは、まずは「第二区画」からです。いよいよ始まりました。
トラクターの後ろで、刃(正式な名前わかりませんが)が高速で回転しています。どんどん進みます。
トラクターが前に進むにつれて、現われてきた土を見てびっくり。それまでの土とはまるで別人・・・じゃなかった、別物の土でした。固かった土に空気が入って、フカフカです。足を踏みいれるのを躊躇してしまうほどです。
運転、かっこいいですね。私もやってみたいです。
第二区画が終了しました。
固くて足で踏みつけてもびくともしなかった土が、触ると指の中でほぐれてきます。この土の感触を待っていたのですよ。特に、大量の堆肥をまいた「第一区画」の畑区画は、堆肥と土が程よくまじりあって、黒々としています。
昨年8月末にこの地にやってきたときは、購入した5,300坪の敷地一面が草の海で、これからどうやって開墾したらいいのか、希望と同時に大きな不安を抱えながらスタートしたのでした。
ひたすら前を向いて、「9月には草刈り」「10月はバックホーによる天地返し」「11月は葦の引き抜きと堆肥の投入」と、目の前のやるべきことを、時間をかけて、アリのように、おなじことをコツコツとやってきました。
これで、エスペランサ村物語の「整地・開墾編」は終了です。「植樹編」は、ブラックベリーや原木しいたけ等一部始まっていますが、これから本格的に取り掛かることになります。
すべて準備は整いました。「水菜土農園」さんをはじめ、HさんGさんたちには心から感謝です。ありがとうございました。