~冬の秋田は危険がいっぱい~
今、ヤフーのホームページで「怪しい税理士」で検索してみると243,000件ヒットしたのですが、なんとその中で一番最初に登場するのが、我が「越麻呂日記」の怪しい税理士なのです。このことに気がついたのが昨年の12月くらいで、その時のヒット件数は133,000件でしたが、わずか2ヶ月ほどで、怪しい税理士は2倍に増えてしまったことになるのです。この原稿がホームページに掲載されると、ヒット件数は243,001件という事になるのであろうか?う~ん!
このことに大変気をよくした私の弟は、年末に家族そろって会食した際に、オヤジに「どうだどうだ」と自慢していたのですが、当のオヤジは意味をまったく理解することが出来ず、「ふんふん?」とうなずくばかりなのでした。そしてさらに弟は、顧問先を訪ねるたびに、「ワシは怪しい税理士だかんな!なめちゃいかんよ!」などとすっかり怪しい税理士を気取っているようです。全体からかもし出す雰囲気がすでに相当程度怪しいので、何も気取らなくてもそれで十分怪しい税理士なのだ。ということで、我が「越麻呂日記」の読者も目下秋田方面へと急拡大しているのです。
さて、今回も秋田に帰省して真っ先に駆けつけたのが、あの「たつ福」です。今回はミツル君が帰って来れなかったため、最初は一人でこっそりカウンターで食べていたのですが、いつの間にか弟にばれてしまったのですね。一体この情報網はどうなっているのだ。
そこで、年明けの2回目は弟夫婦を誘って、3人でいただくことにしました。色白で小柄で、藤あや子にちょっぴり似ている秋田美人のムツコさんは、一貫食べるごとに「おいじい~っ!」「信じらいね~」を連発するため、私としてもうれしくなってしまうのです。今回は、大トロ・うに・ひらめ(エンガワも)・サバ・焼きサバ・車えび(鯱みたいに自然に尻尾がそそり立つのが不思議なのだ)・サヨリ・アジ(肉がピンク色の美しい魚でした)・赤貝(ひももうまかった)・トリ貝・ホタテ・アナゴ(タレとシオ)・こはだ・伊勢えび・あわび・ズケ等をいただき、最後は大トロとうにで締めたのでした。この先半年、この寿司を食べることができないと思うと、もはや思い残すことはないというくらいに食べてしまったのでした。
前日はカミサンの実家で、酒を飲みながらお刺身をいただいたのですが、やはり秋田の魚は身が引き締まっていて、申し訳ないくらいにうまいのですね。ノリコさんもアユコちゃんも豪華なおせち料理に舌鼓を打っていたのですが、私はひたすら刺身だけを食べていたのでした。
たつ福の帰りに、弟に実家まで車で送ってもらったのですが、その途中で団地の中を通ったら、除雪ブルドーザーが豪快に除雪をしていました。秋田の冬は雪が降らないと逆に彼らの活躍の場がなくなってしまうため、景気が悪くなるそうです。今年の年末年始は雪が少ないので心配なのだ。
除雪ブルは車道をふさぐ形で一定の間隔で、雪を前に掻き分けてはバックするという作業を繰り返していたのですが、どうやらこちらの存在には気がついていないようです。そこで除雪ブルが前に進んだ瞬間に通り抜けてしまうという作戦に出たのですが、今回は前に雪を運ぶ時間が短く、すぐさまギアをバックに入れたようで、ピーピーいいながらバックし始めたではありませんか。
「うわぁぁぁぁぁ~!衝突だぁ!」
と思った瞬間、私の弟はアクセルを目いっぱい踏み込み、間一髪で通り抜けることができたのでした。すかさず怪しい税理士化した私の弟は、じっと除雪ブルを見つめると「今度○○建設さ電話してごしゃいでやる」といきまいていたのでした。やれやれ。
秋田の人の車の運転は、雪道でも平気なのですね。走りながら車体を左右に滑らせながら走っていくため、私なんかはどうしても怖くて運転できないのですが、ぶつかりそうでぶつからない微妙な感覚を身につけているのか、当たり前のようにスイスイと運転しています。そういえば以前秋田市内をタクシーに乗っているときに、アイスバーン化した夜の路面を、自転車で平気で進んでいく老人を見かけたことがあります。ちょっと雪が降ったくらいで、骨折者続出などという都会人とは鍛え方が違うのだ。