~感情やイメージの世界~
名古屋を離れてしまったので、もう中日新聞をとることができなくなってしまいました。個人的な感想ですが、中日新聞の記事には、原発関係でもそうですが、正しいことをきちんと伝えようとする意志が明確にあり、とても常識的な新聞だと思います。どうせ新聞とるなら、こういう新聞をとりたいです。四コマ漫画の「栗の助・栗太郎」も、面白かったです。
この地方に来てからは、どの新聞をとろうか迷いましたが、とりあえず二紙とることにしました。もうテレビはほとんど見ないため、新聞とネットは貴重な情報源です。
先日読んだ新聞のコラムに面白い話が載っていました。三省堂から出版されている「新明解 国語辞典」の語釈で、編集者の人物像が浮かび上がってくるというものです。その例として、魚の語釈の例が掲載されていました。
「アコウダイ」の項には「・・・顔がいかついが、うまい」
「赤貝」は「・・・肉は赤くてうまい」
「おこぜ」は「・・・不格好な顔をしているが、うまい」
と、いずれも最後に「うまい」と書いてあるといいます。辞書を調べてみたら、本当にそう書いてありました。辞書にこんな個人的な感想を書いているくらいですので、この人は本当に魚が好きなのでしょうね。
この話を堆肥研究家にしたら、「恋愛」はもっと面白いといいます。どれどれ調べてみましょう。「新明解 国語辞典」には、次のように書かれていました。
「特定の異性に特別の感情をいだき、高揚した気分で、二人だけで一緒にいたい、精神的な一体感を分かち合いたい、できるなら肉体的な一体感も得たいと願いながら、常にはかなえられないで、やるせない思いに駆られたり、まれにかなえられて歓喜したりする状態に身を置くこと」
う~ん、「まれにかなえられて歓喜・・・」ですか。たしかにそうかも。
まぁ、恋愛の最大公約数的な状態を言い表してはいますが、言葉で表すと、なんとあじけないのでしょう。なんだか外国語の専門用語を翻訳しているような感じですね。恋する乙女も、これでは恋愛に対するあこがれが、吹き飛んでしまうことでしょう。
この人は、歓喜しちゃったのだろうか?